通勤電車で読んでた『記憶と感情のエスノグラフィー』。

記憶と感情のエスノグラフィー:認知症とコルサコフ症候群のフィールドワークから

記憶と感情のエスノグラフィー:認知症とコルサコフ症候群のフィールドワークから

著者の人は、もともと精神科の作業療法士として地方都市のある認知症デイケアで働いていて、そのあと、大学院でグラウンデッド・セオリーの木下先生のところで学んだということで、博士論文で元の職場の認知症デイケア施設でふたたび参与観察した、ということのよう。で、いわゆる質的研究ではあるけれど、グラウンデッド・セオリーっぽさの印象は薄くて、エスノメソドロジーとかゴフマンとかもちらっとでてくるし、まぁけっこうスピノザとかでてくるし、まぁいわゆる「脳科学」みたいのも参照される。