『うつ病九段』。将棋の先崎九段がうつ病になって書いた手記。記述が具体的で勉強になる。

二代目のFitbitはじっとしてるとビッと震えて「運動しましょう!」と警告してくる。夕方近くに散歩に出かけて書店に行き、二冊ほど購入。この本は、れいによっていいという噂を見かけていたもので、書店の店頭でそれを思い出して探したら、闘病エッセイ、みたいなコーナーにあった。そんなコーナーがあったのか。ともあれこの本、先崎学九段という有名な将棋の棋士、亡くなった米長永世棋聖の弟子で、囲碁の穂坂繭三段を嫁にした人物が、将棋界のあれやこれやの激務の中でうつ病を発症し、そこから回復していくのを書いた手記。将棋のトップ棋士ということで、これはもう頭が切れるのに違いないはずで、そういう人が書いてるので、記述が具体的で正確なように見える。実兄が精神科医であるということで、頻繁にアドバイスをもらいながら回復が進んでいくということでもあるようで、またそのことが、この手記の信頼性にプラスにもなってるように見える。