『カメラを止めるな!』みた。ふつうにおもしろかった。

カメラを止めるな!  [DVD]

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流行ってた時に映画館に行ったわけでもなく、年を越してびみょうなタイミングでみた。社会現象的ヒットの大傑作、といわれると、そうかなとは思うけれど、ふつうにおもしろかった。小劇場の芝居でこういうのありそうだよなと思い、しかしこういうメタフィクションものというのは嫌いではない。

小劇場の芝居でこういうのありそうだよな、とか言ってたら、ぱらぱらWikiとか見てたらじっさい小劇場の芝居がヒント(だか原案だか原作だか)になってたということで、権利関係でもめただかもめなかっただかというのをそういえば話題として見かけたことがあった気もしてきた。でもまぁ、こういうかんじのアイディアそのものは、ありそうなわけで、だから「小劇場の芝居でこういうのありそうだよな」と思ったわけなので、まぁ権利関係とか何とか言うほどのこともないかなあという気はする。でもってそういうあれでいくと、後半のタネあかしのタネの手数はちょっと過不足ない感じがして、もっと倍ぐらいの手数があれば現場のデタラメなドタバタ感があっただろうなあと思う。ええとつまりそういうところが、ふつうにおもしろかったという感想のゆえんで、ついでにいうと、低予算ということだけれどやはり複雑な構造をきちんと落とし込んで長回しを成立させてしまっているわけでけっこうしっかり段取り付けてるし、そのへんもデタラメというかんじがもう少しあったら、もっと前代未聞のカルト作になったかもねという気はしなくはない。

あと、まぁけっこういい場面なんじゃないかと思ったのに台詞が聞き取れなくてもやもやしてたところを何度か見直して、やはり台詞が聞き取れなかったのでおまけのブックレットにシナリオが載ってるので確認したら「何これダサかっけー」というセリフだった。やはりいい場面だった。