『それでも恋するバルセロナ』みた。

つんどく状態のウディ・アレンはまだあるのだった。これはウディ・アレンが出てこないやつ。舞台はNYでなくバルセロナ。親友女子二人がひと夏を過ごしにバルセロナにやってくる。一人は堅実派の女子大学院生でNYに婚約中の彼氏がいる。もう1人は金髪で美人でスタイルが良くて頭が弱くてお人好しで夢見がちで芸術家志願だけれどこれといったものが見つからないでふわふわしていて恋愛に関してちょっと冒険的なところがあるよ、と(気のせいかそういう設定の女子をついさいきんウディ・アレンで見たような・・・)。で、レストランで二人で夕食を食べてたら、セルジュ・ゲンズブールをスペインで煮詰めたような画家に猛烈にナンパされて、それで金髪のほう - が、ようするにスカーレット・ヨハンソンで - すっかり興味津々な感じになって、まぁ二人で、というのはつまりスカーレット・ヨハンソンと女子大学院生の二人が、画家についていって週末を過ごすことになり・・・でまぁあれやこれやで・・・まぁあれやこれやあって・・・なにはともあれ画家とスカーレット・ヨハンソンが付き合うことになったかと思ったとたんに画家の元嫁が、あ、この人がペネロペ・クルスなんだけど、とても厄介で傍若無人で凶暴でかつ才能にあふれる天才芸術家で、まぁようするに嵐のごとく厄介な女なんだけどそれが自殺未遂したとか何とかかんとか言って舞い戻ってきて、あれよというまに、画家、元嫁、スカーレット・ヨハンソンの三人のよくわかんない生活が始まり・・・「塩?」・・・まぁあれやこれやあって、あれやこれやで・・・まぁ意外にもあれやこれやで・・・そのころ女子大学院生は・・・いやはやしかし・・・まぁあれやこれやあって・・・それでまぁけっきょくはこれはウディ・アレンには珍しくあまりペーソスを感じさせない - のかな? - エンディング。なんだろう、親友女子二人のおとぎ話みたいな、しかしまあ他愛ないひと夏の冒険、ということで不思議とエリック・ロメールでこんなのなかったかな、とか思った。