通勤電車で読んだ『世界は四大文明でできている』。

「企業トップが学ぶリベラルアーツ」というシリーズで、なんかそういう偉そうな人たちを集めてリベラルアーツの教養を養うような研修をやるような「不識塾」なるのがあるそうで、それをもとにNHK新書がシリーズを出したということで、これは橋爪大三郎編。それでまぁ、橋爪というのと、教養というのが、自分の中でしっくりいかないというか、橋爪本の面白いのは、より少ない原理の組み合わせでシミュレートしていろいろな現象を説明しちゃうというところにあると思って、そうするとそれは、豊かな教養、というのとは逆のような気がするので。それで、企業トップとかなんとかいう偉そうな人たちが橋爪大三郎の講義を聴いて教養が高まったような気持ちになるという絵はちょっときびしいかんじがしなくもない。それはそれとして、この本の内容的にはまぁ、例によって単純化と強引さが面白さになっているような内容で、面白かった。