外回りの移動電車でさらっと読んだ『三色ボールペンで読む日本語』。結局赤線はどうやって引くのか?

ふと、これを読んでなかったけれど意外といいのかもしれない、という気がしてきて、読んでみた。
三色ボールペンで線を引く、どうやって引くのか、というところがミソだと思うのだけれど、amazonの「内容説明」にいわく、

青で「まあ大事」、赤で「すごく大事」、緑で「おもしろい」。三色ボールペンで色分けしながら文章に向き合うことは、シンプル且つ誰にでもできる読書法。最も簡単な、脳を鍛えるトレーニングツールだ。カチカチとボールペンを切り替えながら色分けして文章を読むことで、あなたの要約力、コメント力、読解力と思考力は飛躍的に伸びる!日本語力向上の、斎藤メソッド決定版。

青と赤は客観的、緑は主観的、ということだそうで、客観と主観を切り替えながら読む練習でもあるのだと。子どもとかは、自分が面白いと思ったところを重要だと思ってしまうこともあって、それっぽいことが書いてあったらそこに引っ張られて客観的な論旨を見失う、ということがあるので、客観的な読みと主観的な読みを意識して切り替える、ここは客観的に重要、ここは自分的に面白い、というのをきちっと分けて読む意識づけというのは、わるくない。
のだけど、では、客観的に重要、という赤線をどうやって引くのか、については、それ以上に技術的なことはあまり書いてなくて、感動したところ、みたいなふわっとした書き方になってるので、まぁそこまでだな、と。
あとあれですね、これ、デリダにやらせてみたら、という冗談を思いついたけれど、まぁどうでもいい。「私は雨傘を忘れた」とかに赤線を引く的な、ねえ。