『凡庸さについてお話させていただきます』なんとなく再読。

凡庸さについてお話させていただきます

凡庸さについてお話させていただきます

むかし、というのは80年代半ばに『中央公論』で書かれていた時評的な文章。当時は何度も再読してたのだけどあらためて読むとやはり著者にもそれなりに若い頃はあったんだなあというか、今ならいわなそうな不用意な言葉とかもあったり、まぁ全体的に生硬なかんじもまだ残ってたりで、しかしまぁリアルタイムで『逃走論』の浅田彰に対するコメントをしてたのを(それが『朝日ジャーナル』上の椎名誠のたぶん「若者たちの神々」での発言に対するコメントの章と並んでたりするのもふくめ)読めるのはやはり時代を感じさせて悪くない。