秋学期がはじまってしまう。『伯爵夫人』読んでた。

伯爵夫人 (新潮文庫)

伯爵夫人 (新潮文庫)

秋学期がはじまってしまう。学会には行かずに職場の仕事を粛々とおこなう。それでこのところ気散じに、本棚で見かけた『ユリイカ 総特集 蓮實重彦』をぱらぱらしたりしていたのだけれどそのうちふと、『伯爵夫人』未読だったなと思い出して読んだ。それであらためて『伯爵夫人』論をあたって本棚から『論集 蓮實重彦』とか、あととくに『〈淫靡さ〉について』はかなり全編そうだったので再読。
〈淫靡さ〉について (はとり文庫 5)

〈淫靡さ〉について (はとり文庫 5)

論集 蓮實重彦

論集 蓮實重彦

ところで『伯爵夫人』どうだったかというのだけれど、まぁですね、全編エロシーンと暴力シーンの大盤振る舞い、でまぁ戦争とか暗躍するなぞの機関みたいな?そういう話、でまぁ夢、が重要な役割を果たし…?…なんかそういうかんじの?…そういう言い方をするとなんかどっかでみたことのあるような…謎めいた女が…姿を消す…あるいは主人公に妙になついてくる共犯者的な美少女とか…?…妙に受け身な主人公とか?……なんかほんとそういう言い方をするとなんかどっかでみたことのあるような話なきがしてきたけれど、まぁけっきょく主人公がやれやれとか妙に空虚を抱え込んだ感じで言う話にはぜんぜんならない、それはまぁならないわね。という冗談。
ちなみにこの↑『論集 蓮實重彦』の「義兄弟の肖像ー『帝国の陰謀』とその周辺をめぐって」(田中純)、読み直してやはり面白い。