社会にとって趣味とは何か:文化社会学の方法規準 (河出ブックス 103)
- 作者: 北田暁大,解体研
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 2017/03/25
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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サブカルチャー神話解体―少女・音楽・マンガ・性の30年とコミュニケーションの現在
- 作者: 宮台真司,大塚明子,石原英樹
- 出版社/メーカー: PARCO出版
- 発売日: 1993/11/01
- メディア: ハードカバー
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なので、それから四半世紀たって手にした本が、我こそは日本の社会学や若者論を背負うという意気込みとともに、宮台真司を乗り越えるのだみたいなことを言われても、またそれで実際の分析を読んだらアニメとかオタクとかのはなしだったりすると、なんかこう総じて、まぁねぇという感想にはなるのだった。
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そうそう、やっぱりだ。上記↑の教育社会学会の課題研究報告で、宮台という人が妙にマーケターみたいな喋り方をしていた印象があり、だからマーケティング調査会社で働いていたのだと思っていて、だから宮台という人というのはきっと、要するに博論でルーマンとかゲーム理論とかで書いたものの挫折してその後はもっぱらマーケティングの仕事能力で、表面上は「ルーマン」だの「システム論」だのという用語をふりかけて、仕事をしていた人だ、というふうに思っていたのだけれど、さっきWikipediaで見たらマーケティング会社で働いてましたとか全然出てこなかったので、それは勘違いか、偏見はよくないなあと思っていたのだけれど、
dl.ndl.go.jp
当時の学会の予稿をなんとなく見直してたら、やっぱりマーケティング会社の仕事もやってはいたんですな。
私の専門は、社会システム理論一般とその特殊領域としての権力理論だが、84年から87年にかけて自分たちが設立したマーケティング会社で実務に従事したのがキッカケで、応用問題として日本的権力研究の延長線上に80年代の日本の高度消費社会を分析してきた。方法的には多変量解析、潜入調査、メディアの歴史的内容分析を、システム理論に結合するというやり方を採用し、入手容易なものとして以下の業績を公表してきている。
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うーん、まぁだから、時間的な前後関係として、博論で挫折してマーケター仕事のほうを売りにした、という先入観はまちがいだったようなのだけれど、まぁマーケティング会社の仕事がその後の方向性のもとだったってことぐらいは言えそう。