通勤電車で読む『図解思考の会議』。ファシリテーショングラフィック+フレームワーク、みたいな路線の本だが、わるくない。

この辺のジャンルの本は、本棚にあってもどれを読んだか読んでないかわけがわからなくなってるけれど、気が付いたら読んでなさそうな気配(「売上スリップ」がページをまたいで挟まってる、等々)があったので、読んだ。基本的には、ファシリテーショングラフィック+フレームワーク、みたいな路線の本。「3S会議」だそうで、「少人数・短時間・立ってやる」、実務関係者だけの小人数で、10分とか15分ぐらいでちゃちゃっと、ホワイトボードの前に立ってやる、という。それでスピーディな判断でやるよ、と。で、ホワイトボードの前で立ってやる、みんながアイディアをどんどんホワイトボードに書いていったりする、というところはファシリテーショングラフィック的だし、あとそこに、本の後半は、フレームワークを活用しよう、という話が続く。
ので、基本ラインはこの↓本で見たかなという感じだけれど、
通勤電車でとばし読む『描いて共有!チーム・プレゼン会議術』。 - クリッピングとメモ
この『図解思考』本のほうが、たぶん印象が良かった(前の本は前に読んだので印象はあまり覚えてないけど)。はなしが具体的でより教科書的だったから。

あと、著者の人は、ファシリテーショングラフィックと似てるけど違うよ、と言っていて、理由はと言うと、ファシリテーショングラフィックはファシリテーターが居るミーティングということだが、3S会議は少人数で、みんなが思いついたことをどんどんホワイトボードに書くのだ、と。まぁね。そのへんはしかし、たぶん、FGをうまくやると参加者の参加度があがるし板書の内容にリアルタイムでどんどん口出しするようになる、という理屈だと思うので、意外に両者の違いは実際的には小さいかもしれないし、「ファシリテーター」を一人立てることによって、ミーティングのプロセスがおちつくということもあるだろう(参加者がてんでばらばらに思ったことをどんどんホワイトボードに書いていってしまうようではミーティングが収拾つかなくなるわけで)、ぎゃくにいうと、この本で想定されている「実務関係者だけの少人数」というのは、かなり前提を共有したメンバー、ということなのだろうし、FGが想定しているのはもうすこし多様性を含むかもしれないミーティング(まちづくりの話し合いとかだと、いろんな利害を持つ地域のいろんな人たちとかだろうし)なのかな、というところはある。