『先生を流産させる会』を学生さんと再見。62分の映画というのは気楽に見れていいですな。

先生を流産させる会

先生を流産させる会

学生さんのおすすめでこのまえ見たわけだけれど、学生さんとその話をするにあたりなんだかんだでもういちど再見。
『先生を流産させる会』みた。ハードボイルド。おまけでついてた短篇「廃棄少女」はプロトタイプかと思ったら後から作ったらしい。 - クリッピングとメモ
さいしょは、DVDのおまけでついてるオーディオコメンタリーを聞きながらにしようと思ったけれど、なんかあたりまえながら映画を撮る側の話ばっかりで、まぁいちおう学生さんとはこれを「教育」について話をするとっかかりとしてみるわけなので、まぁちょっとオーディオコメンタリーいらんなということになって、けっきょくふつうに再見した。でまぁ、B級映画にツッコミを入れながら見る、みたいなことになって自分的には楽しかったわけである。そもそも映画というものは長くなってきているわけで、だけど映画の全盛期には、低予算で70分とか60分ちょいとかの映画が量産されていたわけで、しかもこういう「実話にもとずいた」的なイカモノ映画とかエログロ映画とかがじゃんじゃん作られていたんで、だからそういうつもりで見るといいよね、とか。学生さんはけっこう、場面場面をちゃんと見て覚えていて、自分が見落としたりしてたところを教えてもらったりしつつ見た。あと今日、気がついたのは、これ「エクソシスト」っていうか、悪魔祓い映画みたいなテイストもあって、さいしょのあたりで中学生グループが万引き?してきた指輪をみんなではめる儀式みたいなのを(そのときにローソクをたくさん灯してあやしいふんいきにしてたんだっけ)してから、クライマックスの対決が終わって悪役の指から指輪をはずすまで、みたいなストーリーがあって、さいごに指輪をはずされてからは、憑き物が落ちたように弱くて素直な中学生に戻った、みたいに見えなくもない。悪魔祓い、であって、教育(的な変容)ではないですな。教師、というよりも、悪魔と対決する悪魔祓いの神父、というかんじ。まぁいいけど。まぁ、学生さんと喋っていて、やはりこれさいしょは「いじめ」の関連の映画のつもりで見はじめたそうだけれども、やはりちがうなと。でもまぁ、学校とか、荒涼とした地方の町の感じとか、イヤーな感触をよく出してるとはいえるよねーと。