会議本ということでずっと前に買ってあったけどぱらぱらっとみてちょっと自分の関心とちゃうかなと思ってそのまま
積読になってたが、このところ
Twitterのタイムラインで見かけて、それならということでかばんに放り込んで通勤電車で読んだ。まぁだいたいやはりぱらぱらっと見た時の印象とあんまり変わらなかった。著者の人は国の審議会の座長とかいろいろしている人ということで、基本的に念頭にあるのは審議会、で、基本的には座長目線。で、第一章「会議の
政治学」では、審議会の会議はこんなふうに進む、こんな委員がある、こんなことが起こる、座長としてはまぁできるだけ、「活発な議論」ののち予定通りの結論で合意することがのぞましいけどまぁいろいろなことが起こるわけでそれをどのようにハンドルしてうまい着地点にもっていくかみたいなこともふくめ、まぁ
政治学、だよ、と。で、第二章「会議の
行政学」は、事務局が黒子としてどのように動くか、という事務局目線のはなしで、まぁ、
行政学、と。で、第三章「会議の
社会学」は、審議会の対外・対社会・対メディアの対応、というあたりのおはなしで、まぁ
社会学、と。まぁ、だから、ほんとに
政治学とか
行政学とか
社会学とかの話が書いてあるわけじゃなくて、審議会よもやま話、というかんじではある。で、自分的には、基本的には大学の会議にかかわることが一番多いのだけれど、それだとちょっとニュアンスが違うわけで、そのへんも、この本を買ってぱらぱらっとしたときにいまいち来なかった理由であるのだけれど、その後、まぁ縁あって某市の某協議会で座長的なことをつとめることになって、そのイメージが自分の中で多少蓄積されてきたので、そのあたりは自分的には多少の実感を持って読めるようにはなってきたと思う。ま、でもこの本、「2」「3」があるのだけれど(
積読になってるのだけれど)、食指が動くかはまたタイミング次第になるかなあ。