通勤電車で読む『貧民の帝都』。2008年に出た本で、今読んでまたあじわいぶかい。

貧民の帝都 (文春新書)

貧民の帝都 (文春新書)

通勤電車、乗ってますねえ。きつめの行動制限がかかっているし、自分的にも在宅したい気持ちはだれにも負けないのだけれど、まぁ、主としてハンコを押したり、まぁ遠隔にできなそうな(遠隔にするにしてもかなり後回しになるような)会議に出たりするために電車に乗ってる。さいわい、このまえいらいずいぶん空いてるし、みんなマスクして押し黙ってるし、「換気してますしてます」とアナウンスもしてることだし、けっこう電車そのものはだいじょうぶなかんじはある。きぶんよくはないけれど。で、そんななか、なにか読むものはと思って積読の棚を見たらこれがあって、かばんに放り込んで出勤、2008年の本で、明治から戦前、戦後ぐらいにかけて東京で、スラムがどのようにできあがり、貧窮者が救済され、というか見捨てられ、どうのこうの、それは現在にも重ね合わされ、どうのこうの、といった本で、これまた今読んでまたあじわいぶかい。「養育院」というのに焦点が当てられ、その院長として渋沢栄一のはたらきが描かれるわけだけれど、まぁね、大河ドラマがたのしみということにもなるかしら。