『ブルーベルベット』再見。

むかし見たときはたしか途中で眠たくなってあんまし覚えてないんで、このさい見直そうということで。リンチというと、自分的なイメージでは「キッチュ」というので、それはひとつは本作、あとゴダール目当てに見たオムニバス『パリ・ストーリー』の一篇「カウボーイ・アンド・フレンチマン」のイメージなんだが、後者はむかし授業で「キッチュ」の例にあげたりもしてた。で、本作、やはりキッチュな感じがわるくないけど、意外にふつうのサスペンスだった、のかな?でも、おおかたのいわゆる謎解きが中盤にさっさとかたづけられたのはちょっとあれ?と思ったかも。でも、その「謎」の本体というのはようわからん変態性欲とか暴力とかなので、残りの半分の妙に停滞した時間の中で暴力とか変態性欲?とかが繰り広げられるかんじ。で、さいごに笑顔と花、青空で終わるところがやはりキッチュなのだろうな。