『悪魔のような女』。これはだいたいほぼ百合映画ということでいいのではないでしょうか。
なんとなくつんどく状態の中から。ずっと前に買った、廉価版でワンコインで水野晴郎がなんかしゃべるのが入ってるDVD。まぁそれはいいけれど、まぁいろんな紹介とかタイトルからして、ファム・ファタルものの、ノワールな犯罪映画であろう、で、シモーヌ・シニョレがさぞかし悪魔のような女なのであろう、というつもりで見はじめたら、なんか様子が違って、クズな男がいて、ヴェラ・クルーゾーが奥さん、シモーヌ・シニョレが愛人なのだけれど、おさげ髪の病弱&清純派のヴェラ・クルーゾーがもともと金持ちで寄宿学校を相続してたんだけど、クズ男と結婚して、クズ男が校長として実権を握ってしまい、あげくに愛人のシモーヌ・シニョレも教師として引きずり込んでよろしくやって、さらにあげくにシモーヌ・シニョレも殴ったりして、まぁ乱暴なかんじであると。それでないがしろにされるヴェラ・クルーゾ―を、シモーヌ・シニョレがかばうような感じになって、え?え?これ尊いかんじのやつ?とまぁなるわけですよ。もうね、いいですけどね。ちなみに本作のシモーヌ・シニョレはほぼキムラ緑子。キムラ緑子を大柄にしたかんじのシモーヌ・シニョレが、小柄で病弱なヴェラ・クルーゾ―を抱えるようにして導くわけである。あるいはまた、二人並んで小学生のテストの点付けをしたりするわけである。それで、「もう!採点間違えた!」「消しゴムで消しなさいよ」「消しゴムがないの!」「はい」みたいになげて渡したりするわけである。もうね、まぁいいですけどね。これはだから、だいたいほぼ百合映画ということでいいのではないかと。