空気モニタで下宿を測定したらちょっとおもしろくて役にたったかもぽい。花粉かと思ってたらシックハウス的なあれだったかも。

コロナのおかげでCO2モニタは使うようになったが、じつはそのまえに別の用事で空気のモニタは買ってたんだった。
CO2測定の機械を買ってみた。こういうのは嫌いではない。換気のぐあいをみるため。 - クリッピングとメモ
従前の空気モニタ(これはCO2の項目がないのでコロナの用途にはあまり使わない)に加えてさらにCO2モニタがつごう2台、学校に置いてあって、用途がかぶってるのもあるので、古いのは何かのついでに下宿のほうに持って帰ってた。
それで、どうもこのところやはりはながぐしぐしするので、まぁ、花粉症であろうと。空気清浄機なども使ってみてもやはりここ数日けっこうきつい。でまぁ、さいわい合う鼻炎薬が見つかってるのでそれで大過なく過ごしているのだが、ふと、空気モニタで花粉を測ってやれと思いついた。そしたら、意外にも、PM10とかの値はさほどでもなくて、ホルムアルデヒドや、特にTVOCの値がすごく、高く出てた。なんだこれは?測定値がおかしいのかなと思ったけれど、ようするに花粉が入らないようにずっと下宿の窓を閉め切ってたまにしか開けなかったので空気がわるくなってたということかもしれないということで、窓を開けたらみるみる値が下がってめでたく基準値を下回ったぽい。ていうか体感的に空気のしんどさがなくなったぽい。で、PM10とかはちょっとだけ上がったので、こんどは窓を閉め切って空気清浄機をかけたら、そっちの数値が下がった(TVOCはちょっとだけ上がった)。数値そのものが精確かどうかは別として、理屈は合っている。なんらかのシックハウス的な原因が室内にあり、窓を閉め切ってばかりいるとそっちの濃度が上昇して体感的に感じるぐらいしんどくなる。窓を開けて換気をするといい。ただし多少花粉は入ってくる。それは空気清浄機で除去することができる。なるほど。
なんかこれ買って初めてなんか役にたったかもぽい気がする。

TVOCそのものは、Tというのがトータルということで、「総揮発性有機化合物」の略、つまり、さしあたりいっさいがっさい、というぐらいの意味なんだろうから、この値が直でシックハウスなりなんなりに結び付くかどうかはわからない。
www.kenko-kenbi.or.jp
↑こちらの説明でも、

総揮発性有機化合物(TVOC)とは
シックハウス対策には、まずTVOC測定でスクリーニングを
 
TVOCは厚生労働省から暫定目標値が示されていましたが、一般的にはあまり測定が行われていませんでした。
しかしながら、未規制物質対策のスクリーニングとして有効であることから、2009年には社団法人日本建築学会が学会基準(アカデミックスタンダード)としてTVOC濃度を400μg/立方メートル以下にすることを提唱しました。
VOC濃度を低減させることでシックハウスの発生リスクをかなり低減できるのです。
 
TVOC(総揮発性有機化合物)とは
Total Volatile Organic Compounds 総揮発性有機化合物の総称です。当法人ではJISの定義に基づき、ヘキサンからヘキサデカンまでの全てのVOC(揮発性有機化合物)の合計値をトルエン換算して求めております。

とあり、ようするにとりあえずばーっと網をかけてスクリーニングに使える値として見るべし、ぐらいのかんじのよう。

いや、やっぱりセンサーがだめになってるのかしらん? もう一度測り直したら、また値が最大値で止まってしまったぞ…。

いや、おもしろいので、もう一つのモニタ(CO2を測るために買った一台目の、HCHOとかTVOCとか見れるやつ)を学校から持って帰って測ってみたら、やはりそれなりに高い値が出たりした。
ただ、
・どうも置く向きを変えたら値が上下するようにも見える(空気穴をどっちに向けるか的な)。そこから、ひょっとしたら原因の出元を推測できないかと思いつく。
・まぁ、よくわからないけれど、気になるあたりにちょっと気になるものがあったので片づけたら値がよくなったようにも思えた(むちゃな値は出なくなったように見える)。
ホルムアルデヒドなりTVOCなりが何からどのような仕組みで発生するのか(また、このモニタに内蔵されてるセンサがどのような仕組みで値を出しているのか、それが正確にイコール有害物質の存在を意味するのか→たとえばこのモニタは、CO2を測ろうとしたときに消毒アルコールの気化したのを拾ってたまにとんでもない値を出すようだ)、ちょっとわからないけれど、まぁ、さしあたりおかしな値が出ていたらきもちわるいし、出なくなればほっとする。
・同時に、花粉とおぼしきPM10あたりの数値を見ると、窓を開けても、確かに多少高くなることはあるが、すごくむちゃな値にはならなくてむしろおおむね環境基準を下回る。ということは、花粉シーズンでも、窓を閉め切って花粉を防ぐことよりは、窓を開けて換気をしたほうが、理にかなっている、という可能性がでてきた。これまでこの季節に下宿でちょっとはながぐしぐししたりする感じがあったのは、むしろ窓をずっと閉め切っていたことによるシックハウス的な効果のほうが大きかったのではという説。検討に値する。