通勤電車で読んでた『ジュリーの世界』。「河原町のジュリー」がいたころの界隈の風景の小説。

河原町のジュリー」という名前は、ローザルクセンブルクの「だけどジュリー」から知って、実際に見かけたことはなかったわけだけれど、自分が大学に入学する前年に亡くなっていたので見かけるはずはなかったわけである。でも、ラジオから録音したローザルクセンブルクのカセットをずっと学生時代から院生、オーバードクターのときも聴いていたので、「だけどジュリー」とか「橋の下」とかが自分の心象風景になってるわけである。
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で、この小説は、河原町のジュリーがいたころ、1979年の春から冬までの界隈のおはなし。フィクションであるようなのだけれど、京都の当時の界隈の風景、通りの名前や店の名前なんかはたぶんそのままで、また、たとえば1979年にビーチボーイズが来日して伏見桃山キャッスルランドに来たけれど雨のために演奏しなかった(前座のサザンオールスターズは演奏した)、みたいな嘘みたいなエピソードも本当にあったことのようなのだ(https://merurido.jp/magazine.php?magid=00012&msgid=00012-1331316939)。