お盆休みがけっきょく引きこもりになってたこともあり、去年買ったままになっていた『世界哲学史』(ちくま新書・全8巻)と、ずっとまえに買ったままになってた『西洋哲学史』(講談社選書メチエ・全4巻)を順を追って読んで暮らすことにした。『世界哲学史』を2冊読んでギリシャ、ローマあたりまで進んだら次は『西洋哲学史』の1を読む、みたいなかんじで。でまぁさっぱりわからないところは字だけ読み流しつつ、しかし読めども終わらず、とくに中世が長くて(まぁそうなる)、しかも読んでるうちに『世界哲学史』に別巻が出ていることを知りさらにがっくりみたいなこともありつつ、気が付けば1カ月ぐらいかかってた。
頭の中には何も残っていないけれど、まぁ、「箱をつくる作業」のつもりでいて、つまり、なんだか内容はさっぱりわからないけれど中世哲学という箱があり、近世哲学という箱があり、その中にさらにどうのこうの、というふうなひとそろいが本になっているのだからそれを読み進めて自分の中にもそういう箱らしきものをひとそろい作って並べる作業をちょっとだけしたのだと。まぁそういうのは高校生や大学生や大学院生のときにやっておけばそれはそれでよかったのだろうけれど、まぁ、自分がそうでないのだから格好をつけてこんなもんは高校生のうちに読んでおかないとダメだみたいなことは言わない。いま読んだってなかなか新鮮である。