『レプティリア』みた。これはワニ映画。

レプティリア [DVD]

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  • マーク・マクローリン
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黒沢清の本でどこかで見かけた気がして録画してたのをつんどくの中に発見して、まぁサメ映画の流れで見た。で、何らかの記憶違いでカメ映画だとばかり思っていたが、カメ映画は黒沢清のお蔵入り企画『水虎』で、『映像のカリスマ』で『水虎』のシナリオをめぐって高橋洋と往復書簡をやっていたわけでてっきりその中で『レプティリア』が言及されてたと思ってたんだがそれは記憶違いだったという次第である。というのも、いきなりタイトルで邦題と異なり『CROCODILE』とでてきて秒であれ?となったという。で、監督がトビー・フーパ―だったのでやはり黒沢清のどこかで読んだのに違いはなかろうと『映画はおそろしい』をみても『映画のこわい話』『恐怖の対談』をみても出てこないのでおかしいなと思ったら『恐怖の映画史』で小見出しひとつぶん4ページをついやしてた。
ともあれ映画は、なんか若者たちが車で湖畔のキャンプ地みたいなところに向かってて、いきなりバカなノリ全開なので、ああこいつらが湖畔のキャンプ地で騒いでるうちにワニに次々と食われるんだなあと安心して見れる。ワニの出番になるまでがけっこう長い。あと、ワニの約束事がよくわからなくて、どのぐらいのスピードなのかとか、水中だとどのぐらい強くて陸上だとどのぐらい、とか、どういうタイミングで襲ってくるとか、なんかそういうのがわかってないのでハラハラ感がもちにくいってのはある。サメ映画なら、身体が水に浸かっただけでひやひやするし、けがをして血が流れてたりするとそれをかぎつけてサメが集まってくる約束なのでよりハラハラするし、水中から水面を真上に見上げたショットで手足をバタバタさせながら泳いでたりすると、サメ目線でそう見えているというハラハラ感がある。そういう種類のワニ版のルールがいまいちわからないのである。