『メンバーの頭を動かし顧客を創造する 会議の強化書』読んだ。まぁこれ会議の本ではないな。

著者はもともと広告代理店で広告とかブランディングとかの仕事をしてたところからスタートして今はコンサルの人だということもあるのかしらないけれど、のっけからドラッカーの「顧客の創造」ということばをかかげて、「どうすれば、顧客を創造する会議ができるのか?」と言う。それで、世の中の会議本が「会議のやりかた」ばかり書いてるけれどそれでは「顧客を創造する会議」はできない、ということで、「頭の使い方」がだいじなのだ、と言う。じゃあもうそれは会議の本ではないのではないかと思えてくる。第1章「メンバーの頭を武器に変える「思考のフレームワーク」」とあり最初の項目が「「売れる商品」と「売れない商品」の違い」というふうに始まると、うーむ、まぁこれはなるほど「頭の使い方」の本であって「会議の本」ではないよなあと。まぁ、いろいろな(困った)事例が軽く紹介されては、それに対するコンサルとしての著者のアドバイスとかが紹介されて、まぁそれが、まぁいろんな企業さんのおはなしであるわけだから、その中には会議というものも含まれてくる。著者はコンサルの人なので、どっちかというと経営者とかに直接接触していて、その立場から「会議を使う」という目線のはなしが多いかもとは思うけれど、著者自身が会議に出席しているようなエピソードもあり、本書の中のいくつかの項目は、会議の場面のおはなしとしても読むことができる気はする。おおむね、まぁそうだろうなぐらいなかんじ、たまに、まぁなるほどな、ぐらいが混ざるかんじ、まぁでも何かが体系的に書かれてる感じもしないし、まぁ色んな会社でコンサルをやった経験があれこれ書かれているなあというかんじ。たぶん著者の人に実際にコンサルしてもらうとそれなりにうまくいくんだろうなという気もする。あるいはこの本のどれかの項目が、ふと、あーこれだというかんじでヒットすることもあるかもしれんなという気もする。まぁ、これを「会議の本」だと思って読み始めた自分の想像からはずれてたなあというおはなし。ちなみに、そういう本なので、まぁ今どきふうの会議ハックふうのノリではないわけで、まぁ精神論というか自己啓発というか、まぁ「頭の使い方」なのだということを言っているので、著者の人は自分よりずっと年長の、まぁ団塊の世代のしっぽぐらいの人かなあと思っていたら、年下のまだ40歳台の人だった。