『エスケープ・フロム・L.A.』みた。これはアホなかんじのジョン・カーペンター。

つんどくのジョン・カーペンターを見るシリーズ。画面の上端に「アナログ」と出てくるのでけっこうまえに録画してたんだろう。テレビ大阪か何かで録画したみたい。なぜかCM明けに出てくるタイトルが「エスケープ・フロム・NY」となってるのはご愛敬。で、おはなしは当時から見た近未来のロサンゼルスなんだが、世紀末に大地震が起こって大陸から切り離され、すっかり廃墟になって、反政府の悪人が送り込まれる監獄島になってる。でまぁアメリカ大統領は大統領で、やばそうな狂信的キリスト教原理主義みたいなやつで、たまたま大統領選挙の選挙戦の中で、虚飾と悪徳の都ロサンゼルスには神罰が下るであろうとか言ってたらたまたまほんとに地震が起きちゃったんで大統領に当選して、そのままアメリカを酒もタバコも禁止の狂信的管理国家にして逆らうやつをどんどんロスに送り込むんで、ロスが無法地帯のスラムになってる。で、そこに中米から革命家が乗り込んで、ついでに大統領の愛娘もたらし込んで世界を破壊する最終兵器のリモコンを手に入れ、手の付けられないテロリスト組織を作ってアメリカ大統領を脅迫してるよ、と。あらかたそこまでが設定。で、主人公は元特殊部隊の英雄だった有名な悪党(なんか、本作は、同じ監督の過去作の続編らしい。なので、主人公の名前を行く先々のみんなが知っているというギャグもあり)。死刑になるところを脱走したかなにかで雲隠れしてたのが逮捕されて、ロス送りになるところでなぜか大統領に呼びつけられて、10時間で死ぬウイルスを打たれて、テロリスト集団から最終兵器のリモコンを奪還しろ、そしたら特効薬を与えてやる、と特命を受けてロスに潜入する、というところからお話が始まるんだが ー こうやって書いてみると、案外込み入ってるのかな。基本的にアホな感じの近未来アクション映画で、難しいことを考えずすらすらと見れるんだが。ていうか、廃墟になったロスが舞台で、ハリウッドとかビバリーヒルズとか?なんかスタジアムとか、ユニバーサルスタジオ?(は最初に海底に沈んでるのか?)とか、ロスの名所が片っ端からスラムになってるというたぶん地元の楽屋落ちみたいなギャグが連打されてて、そもそも潜航艇でロスに上陸成功?したところのアホなギャグ?からして、これはまともな近未来アクション映画ではないというかアホ映画である。バスケ対決、ルームランナー、サーフィン、パラグライダーもある。それをみんな真顔でやっているのがいい。