通勤電車で読んでた『女パンクの逆襲』。

フェミニスト音楽史、というサブタイトルがついていて、パンクというジャンルがはじまったときから、女性はたくさんいたし、すごいことをやっていたよと。でも、公式(?)の歴史からは意外にも見えてこない。パンクでさえそうなわけで、だからちゃんとそのことを書いておくぞという。で、まぁ、知らない名前が知ってる名前とともにたくさん出てきてお話が進むので、ほんとうは音源を聴きながら読むと良くて、各章冒頭には関連する曲名リストが提示されている。全体は4つの章になっていて、それぞれ、アイデンティティ・お金・愛とかなんとか・プロテスト、というテーマのもとに、どんな人たちが何をやって何が起こっていたのかみたいなことが書かれている。だいたい苦闘の連続で、まぁでもあれやこれやある中でとにかくギター持って歌うぞ、何か文句言われても自由にやるぞ、というわけで、女パンクというのは脈々と続く。
おもしろかったのは、公式(?)の歴史には意外と強調されない、パンクとオーネット・コールマン一派(ほかのフリージャズも?)との人脈的繋がりとか。