『機動警察パトレイバー the Movie』『機動警察パトレイバー2 the Movie』『WXIII 機動警察パトレイバー』みた。

パトレイバー、というのも、攻殻機動隊https://k-i-t.hatenablog.com/entry/2021/02/21/222801 https://k-i-t.hatenablog.com/entry/2021/09/13/235754)とおなじく、自分的には世代だったけれど通ってこなかったもので、それが三週連続放送してたんで、見てみた。なんとなく、ロボット版のおまわりさんは大変だ的なアクションコメディ、を装いつつよくみるとけっこうな社会性を込めてるよ、ぐらいかなあとイメージしていたのだけれど、そもそも、劇場映画版ということで監督・押井守ってことで、1作目ですでに人物キャラクターの顔が妙にシリアス寄りになってて、2作目ではぜんぜん違う顔になってる。1作目はまだロボットアニメ感があったけれど、2作目は、なんていうか、押井守の描きたい世界観?のイメージビデオを見ているようなかんじで(『攻殻機動隊』を見た時の感想を読み返してみたら同じことを書いてたことに気づいたのでよほどなのだろう)、そもそもロボットがほとんど出てこない。でまぁ、3作目も覚悟をして見てたんだが、じつは3作目はそれなりに退屈せず見れた。えーと、ロボットは前作にもましてほとんど出てこないっていうか、なんか要するにふつうに刑事が捜査をするみたいなはなしなのだけれど、ふつうに謎の事件が起こり、おっさんと若手の二人組刑事が疲れた顔をしながら捜査を進め、謎の美人が出てきたりしつつ、お話はいたって地味に、しかし淡々と展開して、だんだん事件の真相がわかってきて、クライマックスは取り壊し寸前のスタジアムに怪物をおびき出してロボットが銀の弾丸を打ち込む。でもっていろいろな徒労感を残してキャメラが上昇して夜の暗闇の中にぼんやり光るスタジアムを空撮する、みたいな。いや、ふつうにわかりやすく見れたじゃないか、と思ってたらエンドロールを見たら監督が3作目は押井守じゃなかった。なるほど。ところで、これ、1作目を見てたら20世紀末ぐらいのおはなしで、ああ、90年代かぁ、と思って見てたら、1989年公開の作品で、つまり80年代末から見た近未来の話、ということだった。2作目もおなじく、1999-2002とかの話ということだけれど1993年公開。3作目は2000年の話ということだけれど公開は2002年、これは同時代か少し過去の話になってるけれど企画そのものは1995年ごろから始まってたということで、でもいずれにせよこれは時代をあまり感じさせないお話ではある(まぁ、途中でディスコなんかが出てきたあたりは90年代っぽくはあったのかな?)。
機動警察パトレイバー the Movie - Wikipedia
機動警察パトレイバー 2 the Movie - Wikipedia
WXIII 機動警察パトレイバー - Wikipedia