第6波が少しずつ感染縮小に向かっていたけれど下がりきらないうちに再上昇に転じた気配だよ、というタイミング。
https://news.yahoo.co.jp/articles/f26feb4f7e01f509d1788f882ea794c8cd58ebddnews.yahoo.co.jp
夏休み控え…再感染のケースも『BA.5』特性は?ワクチン効果は?忽那教授に聞く
7/4(月) 23:30配信
All Nippon NewsNetwork(ANN)新型コロナの感染者が、全国でじわりと増えつつあります。感染制御学が専門の大阪大学・忽那賢志教授に聞きます。
東京都では、ここ数日、3000人台が続き、4日は2772人の感染が確認されました。病床使用率は21.1%、重症病床の使用率は4.0%。感染者は、少し増えてきているように見えますが、病床は、ひっ迫していないというのが現状です。
(Q.先生の病院では、入院患者や重症者は、どうでしょうか)
大阪大学病院は重症患者のみなので、いまのところ患者は増えていません。ただ、大阪府では1週間前と比べると入院患者が急激に増え始めているという状況です。厚生労働省の新型コロナアドバイザリーボードは、感染者の増加傾向の背景の一つとして『BA.5系統』が国内の主流となる可能性を挙げています。現在、オミクロン株の『BA.2』が主流ですが、東京では25.1%、大阪では8.6%、BA.5が検出されています。
(Q.BA.5の感染力、重症度については、どうでしょうか)
ウイルスの広がりやすは、BA.2よりBA.5のほうが上だと考えられます。ポルトガルでは、4月下旬からBA.5が広がり始めて、1カ月くらいで流行のピークに達しています。感染者数を見ますと、初期のオミクロン株のBA.1の死亡者数と同じ程度です。重症度については、まだ安心できない状況だと思います。(Q.ワクチンの予防効果はどうでしょうか)
そもそもオミクロン株には『免疫逃避』という特性があります。デルタ株に比べても、ワクチンの感染予防効果が大きく落ちています。BA.5は、BA.1、BA.2に感染して得られた免疫も回避する特性がありそうで、海外では再感染のケースも増えているから、「より感染が広がりやすい」と考えられます。ただ、BA.5にも、ワクチンが重症化を防ぐという効果については変わらないと考えられています。(Q.BA.5をどう受け止めて、どう生活していけばいいでしょうか)
オミクロンが初めて登場したときのような衝撃はありませんが、十分な対策をしないままだと、BA.1と同じくらいの被害になる可能性はあります。引き続き、基本的な感染対策をして、感染が広がりすぎないように注意する。いま、これだけ暑いので、クーラーをつけて部屋を閉め切ってしていることが多いと思いますが、人が多い部屋はこまめに換気をするほうがいいと思います。今後は、重症化しやすい高齢者や基礎疾患のある人になるべく感染させない、しても重症化させない対策にシフトしていく時期だと思います。重症化リスクが高い人は、4回目のワクチン接種を検討していただきたいと思います。
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このタイミングで和田先生へのインタビュー。
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7/14.
ここ数日で、第7波と言われるようになった。
このタイミングで西浦先生の記事。インタビューは数日前時点。
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7/22.
うんざりするような第7波。波のたびに規模が大きくなってて、見たことない高さに急増する。
坂本先生の記事。
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——BA.5への置き換わりが進んでいますが、今までの感染状況と比べて違いは感じられますか?
「よくうつるねえ」の一言です。「サクッとうつるね」という感じです。
病院職員が感染して欠勤するので、病床があっても運用するための人員が不足している。おそらく、今はどの医療機関も似たような状況だと思います。
医療者も社会で生活している人間なので、「子供からうつりました」「同居している配偶者からうつりました」「どこでなのかわかりませんがうつりました」というケースが毎日、当院でも多いときは2桁のレベルで出ています。
また、患者さんからうつることはこれまであまりなかったのですが、増えています。
例えば、心臓の病気や骨折などのコロナ以外の病気が原因で入院してきた人が、コロナも持っているケースがオミクロン以降は増えています。
第6波まではマスクをつけ、ゴーグルをつける最低限の防御をしていれば、コロナと判明する前の感染者に接触してもだいたい大丈夫でした。近くで処置をしたり、話をしたりしても、医療者はほとんど感染しなかったのです。
でも、今はその状況で感染することがあります。あるいは休憩室などでお互いマスクをしていても話し込んでいた場合、これまではあまり感染していなかったのですが、第7波ではおそらくそこで感染したのだろうというケースがあります。
マスクやゴーグルをつけていても、距離が近かったり、接触時間が長かったりすることが重なると、感染する可能性が前よりも高くなっている実感があります。
——マスクを変更するとか、医療従事者の防護は強めているのですか?
ゴーグルは第6波の頃から常に着用する運用を病棟では行っていますが、よりフィルター性能の高い「N95」マスクを常時着用するとなると、呼吸が苦しくなってしまいます。それはやや過剰ですし、現実的ではありません。
なるべく人との距離を取ること、接触の時間を短くすること、マスクは常につけていること、目の防護を忘れないこと、体調不良時は速やかに就業を停止することなど、これまでの大事な対策をもう一度見直してもらっています。
換気はこの2年でずいぶん改善しましたが、換気は近距離での曝露による感染を防ぐのはあまり得意ではありません。
検査を繰り返してもすり抜けはあるし、近くで行わなければいけない処置もありますし、何より家庭での感染は防ぎようがない部分もあり、100%の予防は難しくなっています。
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8/4.
まぁ、その時々の数字を書き留める気も起らない第7波のあばれっぷりである。
ふと、丼先生がレターを書いておられるのをみつけて、読んでとりあえず保存しておいた。
BA.5(だかBA.2.75だか)の潜伏期間がめちゃめちゃ短い、というあたりの感触加減が勉強になった。
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8/6.
そうそう、数日前に気づいたのだが、「新型コロナウイルス感染速報」で表示されるデータのうち、「各都道府県の情報」の右欄の都道府県別のデータの「感染」の数字が表示されなくなってる。ここにときどき書いてた人口10万人当たりの数字をそこから拾ってたので、表示されなくなったらこまるなあ。
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8/10.
いうてるまに数日前に「新型コロナウイルス感染速報」の都道府県別「感染」表示が復活した。うんざりするけれど「10万対発生数」を。東京1551.5、大阪1598.6、兵庫1347.4、京都1366.9、奈良1109.9。これだけでもうんざりするけれど、これもうたぶん検査がサチってるかんじであろうと。同じサイトの同じ欄のタブ「検査」で、各県の検査陽性率の推移グラフが表示されるみたい。東京28.9%、大阪17.9%、兵庫33.9%、京都32.3%、奈良23.1%かぁ。思ったより低いといえば低いのか(なにしろ今年2月に東京が40.1%、京都が67.3%とか言ってたわけで)? でも感染の規模が当初と比較にならないほど大きくなったし、検査の戦略そのものが変化してる、去年夏のデルタ第5波のときすでに接触者追跡を放棄しているみたいなはなしも目にしたような気がして、そうすると陽性率の意味も変わってくるのかもしれない。そしてもちろん、陽性率40%だろうが30%だろうが、感染者全体を捕捉できていないことにかわりはないわけだが。また、このまえ見た丼先生レターからも感じられたような、このたびのBA.5の「速さ」と「PCR検査はその瞬間だけの結果(タイミングがずれたら陽性がでないことはざらにある)」というのがちらつくわけで、つまり、きちんとした狙いを持って(事前確率の高い人を対象に、ここぞというところで)検査していた(&陽性者や接触者にきちんと対処していた)時期と、単純に検査機会だけを増やしたあとと、単純に検査陽性率の数字をくらべたところで、あんまりいみないのかもしれない。
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8/16.
岡部先生の記事。
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8/20.
西浦先生の記事。
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8/23.
しかしふしぎなのは、いまこそロックダウンしたらいいじゃないかと思うのだけれど誰もそんなことを言わないのは、何か自分が考え違いをしているのか、ということ。
一年前に書いてた(https://k-i-t.hatenablog.com/entry/2021/08/02/104510)が、「極端な話、全地球人が2週間まったく引きこもれば、コロナは地上から消える」わけである。これがおもしろいのは、感染規模が大きい時でも小さい時でもまったく同じくコロナを地上から消すことができるということで、また、一番最初のオリジナル株の時よりも1年前のデルタ株の時よりも今のオミクロンBA.5.のほうが潜伏期間が短く、またワクチンのおかげで重症化しにくいことから、たぶん2週間といわず、症状のある人以外は1週間ぐらいで(つまり、全人類を「無症状感染者」と仮定して隔離期間を設定したばあいの現在の基準にならって)解除にできる(厳密には、ひきこもるといっても家族等複数人で生活している場合は、家庭内感染で感染にタイムラグが出ることが予想されるので、もう少し丁寧に考える必要はあるけれど)。なので、いまここまで感染拡大して収拾がつかなくなったときこそ(また、学校が夏休みでどうせ子どもが家にいる前提で動いている時期だからこそ)、きつめのロックダウンをしたら、短期間に社会のいろいろなことが正常化できるのではないか、と思うのだけれど…
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8/30.
さて、「無症状者の外出容認を検討」というニュース。
無症状者の外出容認を検討 自宅療養増加で政府|岡山の医療健康ガイド MEDICA
新型コロナウイルス感染者の外出制限を巡り、マスク着用などの感染対策を徹底すれば、無症状の人が生活必需品を買いに出かけることを認める案を政府が検討していることが27日、分かった。感染拡大で自宅療養者が増えており、今後の感染状況を慎重に見極めて導入の是非を決める。現在の流行「第7波」では各地で感染者の数が最高レベルとなっており、厚生労働省の助言組織は「早期に感染者数が減少する可能性は低い」と分析している。政府関係者によると、このままのレベルが続くようなら外出容認を導入する可能性があるという。
(2022年08月27日 更新)
また出た日本の“なし崩し”コロナ対策 「無症状者の外出容認」に科学的エビデンスは?(日刊ゲンダイDIGITAL) - Yahoo!ニュース
8/29(月) 14:10配信 日刊ゲンダイDIGITAL日本の新型コロナ対策はあらゆることが“なし崩し”だ。「全数把握」の見直しに続き、今度は「無症状者の外出容認」も浮上。マスク着用などの感染対策を徹底すれば、食料品や生活必需品を買いに出かけることを認める案で、政府は9月中旬の実施を目指しているという。コロナ療養中の岸田首相も27日、「しっかり議論した上で結論を出したい」と、検討していることを認めた。
現状、コロナ感染者は無症状でも7日間の療養が求められ、その間は外出禁止だ。しかし、流行中の「第7波」では無症状や軽症者が自宅で療養するケースが多く、「外出容認」で、一人暮らしの人などが日常生活に支障をきたさないよう配慮するのだと解説されている。だが、無症状でも他人に感染させる恐れがあるから、これまで外出禁止だったのではないのか。オミクロン株は感染力が強力だからこそ感染爆発を招いているのに、外出を認めて大丈夫なのか。
■無症状でも陽性から5日目までは注意が必要
厚労省のアドバイザリーボード(7月27日)に提出された「オミクロン株感染の感染持続時間」に関する資料に気になるデータがある。オミクロン株に感染した無症状者のウイルスRNA検体検出数は、陽性から0~5日が100%、6~9日が75%、10日以降が10%。ウイルスの分離可能検体数でも0~5日は50%(6日以降は0%)だったという。つまり、周囲へ感染を広げる可能性という点では、無症状だとしても陽性から5日目までは注意が必要なのだ。
外出容認より、むしろ政府が責任をもって自宅療養者に生活必需品を送り届けることが先決ではないのか。「しっかり議論」と言うのなら、科学的エビデンスを出して欲しい。
さて、このニュースに関して自分的には、「無症状者の外出」は、「きちんとコントロールされていれば」という前提で、アリでいいんじゃないかなと思っている。なぜかというと、そもそもお話の基本的な前提としてこの2年半ほどはずっと、あらゆる人間が自分が(&周りの人も)無症候感染者であるという可能性を前提に生活すべし、であって、これまでの「新しい生活様式」にせよなんにせよ、基本的にはその前提の上で感染の確率を十分に抑えるというもののはずだったので。まず「自分が」無症候感染者である可能性を前提にし、そのあとで、「周りの人が」無症候感染者である可能性を考える、という順番なわけで、それはつまり、感染対策というのが、「人にうつさないこと」のほうが実質的にやりやすく「人からうつされないこと」は困難である、という事情に由来する。これも2年前ぐらいに「ユニバーサル・マスク」の考え方がそれに基づいていて、だから、「公衆衛生」の考え方が効いてくる、つまり、自分だけが助かる利己的な手段は難しく、社会のメンバーが相互に利他的にふるまうことで、結果的に全体が助かる、というしくみになっているはずなんである。このシンプルな前提が社会全体に共有されさえすれば、感染対策は可能な理屈なのである。もっとも、まぁそれがげんにうまくいかないからこのていたらくなわけで、だからこのたびの「無症状者の外出」だって、「きちんとコントロールされていれば」という前提が守られることは残念ながらこの社会では難しいのかな、とも思わなくはない。