通勤電車で読んでた『人は2000連休を与えられるとどうなるのか?』。

著者の人はあるとき仕事をやめて、知り合いの女子の家にころがりこんで1畳半の物置のなかで無為の生活を始める。それが6年間ぐらい続いたので2000連休、ということ。まぁ、雑誌の大喜利コーナーの答えを考えたら報酬がある、というのがあるそうで、それを週に数時間やって、月数万円だか10万円だかぐらいの収入を得て、居候の家賃3万円は払う、と。そんなつごうのいい条件はめったにないだろうと思わなくはないのだがそれはともかく。で、それでどうなるのか、というのがこの本だということなのだけれど、どうなったかというと、とくに後半からなんか人間についての考察みたいなことばっかり言ってて、べつに2000連休かんけいないじゃんというかんじになる。まぁ、考察したくなるよということなのだろうか。人の世との接点がなくなって、無為な考察ばかりするよ、等々。まぁしかしタイトルからすれば、時系列的な記述が書かれているのだと期待するわけで、それが途中から、ほんとに人間とはみたいな考察が延々と続くことになる。まぁ、時間というものがなくなりましたということなのだろうね。なので、短いあとがきで、2000連休が終わったらしいそのごの状況を読んで、え?というかんじになる。