『さすらい』みた。やはりヴェンダースてごわかった。
このまえ『まわり道』みたので、ながれで見てみた。『まわり道』が想像よりいくらか退屈でなかったものだから、あなどっていたのだけれど、再生しようと思ったら3時間とか出てきて、また白黒のどんよりした画面だったので、やはりヴェンダースてごわかったと。れいによって主人公のやや髪の薄くなってきた男がさすらう、というはなし。映写技師らしく、なんかバスみたいな車に乗って町から町へ走る、みたいなことのようだ。そこに、なんかワーゲンで爆走していたらそのまま川にはまってしまった男、というのが加わる(なんのことやら)。基本的に風呂に入ってなさそう系のむさくるしい口の重い覇気のないおっさんふたりがさすらっているので、なかなかにてごわいわけである。まぁ、ロードムーヴィーというか、場所を移動し、誰かに会い、なにかがあり(というかたいしてなにもおこらず)またべつのところへ、という映画なので、行った場所とか会った相手とかによって幾分かテンションの濃淡はある。映画館の女主人とのくだりはすこし覇気のあるかんじで始まったようにおもう。あとグラサンをかけてサイドカーをパクって走るところとかも。しかし、しばらくしているうちにどんどん覇気がなくなってどんよりしていくのはさすがである。終わりの方になるとさすがに少し会話なども見られ話も動く(話が動くというかまぁ、映画は終わらないといけないので)。あと『CINEMAだいすき』ではなく『CINEMAチューズデー』のヴェンダース特集だった。