『前科者』みた。「若い女がコンビニバイトしつつ保護司をやってる」という設定だけ原作から借りた映像化。

勤務校で矯正保護支援の課程の仕事に当たってから(https://k-i-t.hatenablog.com/entry/2022/08/03/195110)、保護司さんの話けっこうあるよ、というようなことを聞いて、しらべたらちょうどディスクが出るところだったので注文、届いたのを見てみた。原作のマンガはとりあえず読んで、「若い女がコンビニバイトしつつ保護司をやってる」という設定が無茶なわけで(いや?わからないけど、コンビニバイト女子ができる仕事ではないのではないか?実際にいるのか?)(これはあれだろうか、役割の大変さや責任の重さや途方もない難しさと、報酬がないということとをコントラストするための設定なのだろうか?本田先生ならすぐに「やりがい搾取」と言いそうな…)、しかもなんか連載が長く続いてるせいか、どんどんお話が無茶に展開したり、迷走気味になったりして、既刊が10巻以上出てるけど、まぁ1冊目だけでいいかなみたいな感想なのだが、映像化のほうはその主人公の無茶な設定だけ原作から借りてきて、おはなしそのものはたぶん映画オリジナルなのかしらと思う。まぁ、マンガよりは、ちゃんと普通に映画として見れるお話になっていたとは思う。まぁ保護司のことを知ろうと思ってこれ見てもあんまり参考にはならないと思うけど。
保護司の話がけっこうあるよ、というのは、つまり、保護司を立ち会わせながらどんなドラマでもつっこめるというしかけ、いわれてみればなるほどなわけである。まぁだから、刑事ドラマ見て刑事のことがわかるわけじゃないように、保護司ドラマ見て保護司のことがわかるわけでもないというのはそのとおりではあるね。
www.wowow.co.jp
たぶん、映画版のもとになったWOWOWのドラマのほうが、原作に近い空気感のように見える。