自分むけにCOVID-19関連について現時点でどう考えることにするかをまとめておく。(その24:9/8-)

夏の第7波が少し峠を越えつつある状況のよう。
新型コロナウイルス感染速報

しかしこのタイミングで国がいろいろな制限緩和。

https://nordot.app/939792665944834048?c=899922300288598016

コロナ療養7日間へ短縮 全数把握26日に一律簡略化
2022/09/06
 岸田文雄首相は6日、新型コロナに感染し発症した人の自宅などでの療養期間を、現在の原則10日間から7日間へ短縮する方針を表明した。無症状の感染者の場合、検査で陰性を確認すれば従来の7日間でなく5日間で解除できるようにする。感染者の発生届の対象を高齢者などに限定する「全数把握」の簡略化は26日から全国一律で導入。10~11月にかけオミクロン株対応新ワクチンの1日100万回超への接種加速に意欲を示した。

 政府は、新型コロナとの共存に向けた移行策として、これらの方針を位置付ける。厚生労働省によると、療養期間短縮は、7日開催の専門家組織の意見を聞いて正式に決める。

https://news.yahoo.co.jp/articles/1c565759b4b6b8d1ed32bd81a5d88dabd958c578

無症状者はマスクで短時間の外出可、解熱24時間後も同様…コロナ自宅療養中の制限緩和
9/7(水) 20:53配信
 加藤厚生労働相は7日、新型コロナウイルス感染による自宅療養期間中の外出制限を緩和すると発表した。マスク着用などを条件に、短時間の食料品買い出しなどを認める。岸田首相が6日に発表した療養期間の短縮と合わせて、7日から適用を開始した。
 7日に開いた厚労省助言機関の会合での議論を踏まえ、決定した。加藤氏は会合後の記者会見で、緩和の意義について「リスクを見なければいけないが、経済・社会活動を回していく必要もある」と強調した。

 新型コロナ感染者は入院が不要でも、感染症法に基づいて自宅や宿泊施設での療養が求められている。療養期間中は外出しないことや、自治体への健康状態の報告などが要請される。

 今後は無症状者は療養期間の初日から、症状がある人は薬なしで解熱し、症状が改善する「軽快」から24時間経過後、外出が可能になる。ただし、マスク着用と公共交通機関を利用しないことが条件で、食料品や生活必需品の買い物など必要最小限の外出のみ認められる。

 療養期間は、有症状者は従来の原則10日間を原則7日間に短縮し、8日目から解除。無症状者の療養期間は7日間だが、今後は5日目の検査で陰性なら6日目から解除できる。既に療養中の人にも適用される。加藤氏は、期間短縮で感染リスクは残るものの、従来の療養期間である10、7日間は検温や、高齢者との接触自粛などの感染予防を求めて「全体としてリスクを下げていく」と語った。

うーむ。
西浦先生の懸念Tweet



さしあたり、淡々と現状の「10万対発生数」を。東京616.8、大阪806.9、兵庫794.7、京都814.9、奈良707.9。一時期の、のきなみ1000超えとかの状況は抜けたように見えるけれど、しかし、お盆明け・夏休み明けの体感でいうと、この数字を鵜呑みにできるかどうか、というのもある。

先日、なんとなく「接触したかな?」というかんじのあることがあり、ねんのために体調を気にしつつ(基本的に平熱で症状もなし)何日かひきこもり、Amazonで抗原検査キットを入手してやってみた(いちおう陰性と出た)。
www.d-market.jp
だいたい、PCR検査にせよ抗原検査にせよ、あてにならないというのがこの2年半で学んだことであるはずで、げんに当てにならない(感染していてもちょっとしたタイミング等で陰性が出る)という事例をたくさん、当初から見ていたし、このところも見たところ。なので、基本的に無症状のときに検査をやるのは無意味なのだけれど、まぁ経験のためにというのも含め。Amazonで簡単に手に入ったし、近所のスーパー的な店でも安く売ってた。で、検査の手順も、まぁ自分なりにやるぶんには単純だった。上手くできていたのかはよくわからないが、想像するに、「C」(Control)のほうに線が出たというのが、検査の手順が間違いなかったという意味なんじゃないかなと思う(まぁそういう理屈じゃないとControlの意味がないかなと)。でもこんなもん、悪徳商法的な発想をすると、キットを適当に作って、全員がかならず陰性と出るようにしておけば、「陰性証明」なるものを求める客は喜ぶし、外れてもキットのメーカーが責任を取る必要はないし、大儲けできるのではないかと。もちろんそれは極端な言い方で、そんな悪徳商法はおこなわれていないであろうし、研究用といえど感度95%以上とかなんとか素人的には文句なしなのではと思えるし、また、変異株いらい感染した場合のウイルス量が多いので抗原検査でも判定しやすくなってるのじゃないかといううわさも耳にするし、まぁそりゃそうなんだけど。
まぁしかし基本的には、自分は、毎日の検温・体調管理、手洗い、マスク、換気(CO2モニタでのチェック)を基本とすることにしている。ちょっと体調などおかしいと思えることがあればできるだけひきこもり、ひきこもれなくても自分が感染しているものとして極力気を付けてマスクや距離など特に注意して行動する。まぁ、そこにはじまりそこにおわるだろうなと。

しかし、なにはともあれ、このコロナ禍で、ひとつ期待して、じっさいそうなる気配も見られたかと思ったのが、「ふつうのひとびとが科学の専門的知見を参考に行動するようになる」ことだったのだけれど、残念ながらその期待は悪い形でしぼんだかんじはある。むしろ、コロナに対する社会的不満が、それをスッキリ解消してくれない専門家に向けてぶちまけられたり、専門家を悪者とするような安易な陰謀論や、疑似科学がわらわら出てきて、「エビデンスを見せろ」みたいなフレーズだけがバカの一つ覚えみたいに口にされるようになって、結局、専門的知見からすれば首をひねらざるを得ないような判断がなされる、等々。

尾身先生が懸念を表明してるような記事。

https://news.yahoo.co.jp/articles/1deaeca5e6830c03f2ae19865022e52aff08ee82
尾身氏「政府と距離感」 療養期間の短縮で苦言「十分な議論ない」
9/8(木) 20:31配信

 政府が新型コロナウイルスの感染者が自宅などで療養する期間を短縮したことについて、尾身茂・基本的対処方針分科会長は8日、「短縮に懸念を持つ専門家が十分に議論する場がなかった」と述べた。政府による対策変更のプロセスに苦言を呈した形だ。

 同日の分科会終了後、尾身氏が記者団に見解を述べた。政府は7日、有症状の感染者の療養期間を10日間から7日間に、無症状は7日間から5日間へと短くした。他の人に感染するリスクがわずかに残ることから、一部の感染症の専門家から反対意見が出ている。

 尾身氏は、事前に政府の公式会議で議論を重ねてから変更案を作るべきだったが、不十分だったと指摘。また、対策全般の見直しを検討するため新型コロナ対策分科会を開催するよう打診したものの、内閣官房から断られたとも明かした。「政府と専門家の間のコミュニケーションが前に比べて希薄になっていた。今回は少し距離感が出てきたというのが多くの専門家の感覚だ」。政権と専門家にすきま風が吹いていることをうかがわせた。

 尾身氏は、同日の分科会で、今冬に季節性インフルエンザが「高いレベル」で流行する可能性について複数の専門家から指摘があったことを明らかにした。新型コロナとの同時流行に備えて、対策の議論を早く始めるよう政府に求めた。【原田啓之】


9/11.
忽那先生記事。基本的には既知の知識のおさらいというところかと。
news.yahoo.co.jp

オミクロン株では特に感染性のある期間が短くなっているとは言われていません。
感染性のある期間の推定には、生きたウイルスが分離される期間が用いられることが多いですが、デルタ株の感染者と比較してオミクロン株の感染者は特に感染性のある期間に差はないという報告が複数出ており、基本的には発症から10日目くらいまでは周りに感染させうるということになります。
国立感染症研究所の解析では、オミクロン株の感染者のうち16%は発症から8日目の時点でもまだ感染性があると推計しており、療養解除された方の中にも一定の割合でまだ感染性のある人がいることになります。
 
療養解除後もしばらくは周りに広げないように気をつけよう
以上のことから、療養期間が短縮されたのは「ウイルスの排出期間が短くなったから」ではなく、社会機能を維持するためという政治判断に基づくものです。
早く仕事に復帰して社会を回していくことはこと自体はとても大事なことです。
しかし、療養から復帰してからしばらくは周りに感染を広げないように十分な注意が必要です。
具体的には、屋内ではマスクを着用すること、重症化リスクの高い高齢者や基礎疾患のある方と会うのは避ける、会食は延期すること、などが挙げられます。
また、感染性のあると考えられる期間を過ぎたあとも、時間経過とともに再感染のリスクが高くなってきます。
一度感染した方も、三密を避ける、屋内でのマスク着用、こまめな手洗い、といった基本的な感染対策は引き続き心がけるようにしましょう。
また感染したことがある方も、感染から3ヶ月を目処にぜひワクチン接種をご検討ください。

というあたりが結論部。既知である。ただ、オミクロン株になって感染性のピークが発症後にシフトしたよというのがきちっと書いてある。

…これまでは特に感染性が強いのは発症前後くらいと考えられてきました。
つまり発症する前の元気な人、症状が出たばかりでまだ活動性の高い方が周囲に感染を広げやすい状態だと考えられてきました。
しかし、オミクロン株が世界に広がって以降、感染性のピークの時期が変わってきています。
オミクロン株の感染者は、発症前よりも発症後の方がウイルスを多く排出しているというデータが複数出ています。
日本におけるオミクロン株感染者の発症からのウイルス量の推移について解析した研究では、ウイルス量のピークは発症後3〜6日の時期であったとされています。
同様に、川崎市の調査でも発症前に新型コロナウイルスが検出される症例は少なく、発症後になってから検出される症例が多いことが報告されています。
つまり、オミクロン株ではこれまでよりも「症状が出ている人からの感染」が多くなっていると考えられます。
とは言え、オミクロン株では発症時は「のどの軽い違和感」などごく軽い症状のこともあり、オミクロン株の感染者の56%は自分が感染していたとは気づいていなかったという報告もありますので、自分が発症して周りに感染を広げていることに気づいていない人も実際には多いと考えられます。


9/15.
いま気が付いたけれど、いつも参照している「新型コロナウイルス感染速報」( https://covid-2019.live/ )サイトのデータが、9/5で止まってるのか? ちょうど上↑で「10万対発生数」を書き写したのが9/5で、その後いまどうなってるかなと思って見てみたら、数字が同じなので気が付いた。各都道府県からデータが上がってこなくなったor上がってくるやり方が変わってサイトのデータとして扱えなくなったみたいなことなのかな? 少し前から、このサイトのデータが部分的に表示されないことがあって、どうやら「全国」にかんするところが表示されないのでは?と推測し、たぶん都道府県ごとにデータが上がってこないところがあるのかな?(各県ごとの「10万対発生数」も、全国の順位で表示しているので、データの上がってこない都道府県があるとうまくいかないのでは?等々)と推測していた。

9/20.
第7波が終息の局面にはいってきてるようだ。で、いつもそうなのだけれど、感染拡大の原因なりきっかけなりは見えやすいけれど感染縮小の原因があまりわからない。とくに、コロナ禍当初の、行動制限をきつくやっていた時には、行動制限が効いたから、というのがわかりやすかったけれど、行動制限が効かなくなったorあまりしなくなってからは、なぜピークアウトするのかの理由が見えにくい。昨夏のデルタ株第5波のときも、8月下旬から9月あたまぐらいの時期、首をひねりつつの感染縮小傾向だった(https://k-i-t.hatenablog.com/entry/2021/09/03/133845)が、ひとつの要因として、ワクチン接種が急ピッチで行われたから、というのが言われていた。しかしこの第7波については、高齢者やハイリスク層には4回目接種がされていたが、一般への接種拡大は今からということで、このピークアウトに直接どのていど関係するかはよくわからない(高齢者施設や病院のクラスターが抑えられたことはあるだろう)。で、やはり去年も言われていた山火事理論というかようするに集団免疫(かかりそうなやつはおおかたかかってしまった)、ということになるのかもしれない。しかし、去年の第5波とは比較にならないほどの規模の第7波であるということは、去年は「かからなそうな行動様式で燃え残っていた」人たちが今年は大規模に感染した、ということになる。まぁ、オミクロン株の感染力がものすごく強くなっているのでそうなるのかもしれない。ともあれ、終息局面の分析をちゃんとしないとね、ということになる。また、これまでずっとそうだったけれど、感染の縮小が中途半端に思えるような時点でまた再拡大に転じていた。流行の波が新しく来るたびに、波の高さが何倍にもなってきている。なので、たとえば第6波が終息して「底を打った」時点でも、第5波でいえばピーク近くの高さではあったように記憶する。これをもうすこしちゃんと下げるところまで持っていくことができないのか(行動制限を放棄した時点で、もうそういう人為的な手段はなくなってしまったのだろうか)。
ともあれ、Yahoo!の記事。
https://news.yahoo.co.jp/articles/ba5d67aaa2f41a09e9353c1c15b69e364ae69644news.yahoo.co.jp

コロナ「第7波」、なぜ下火に?  ワクチン・感染免疫が奏功か 冬にインフル同時流行も
9/20(火) 7:06配信
時事通信

 新型コロナウイルス流行の「第7波」がピークを越えたとの見方が強まっている。

 新規感染者数は8月中旬に過去最多の26万人超となった後に急減し、現在はその3割弱にとどまる。ワクチン接種や自然感染で獲得した免疫が要因とされるが、冬にかけてインフルエンザと同時流行する恐れもあり警戒が必要だ。

【図解】新型コロナウイルス 東京都の状況

 今夏の第7波では、感染力が強いオミクロン株の派生型「BA.5」が主流になった。累計感染者数は7月14日に1000万人に達し、2カ月弱後には2000万人を超えた。

 新規感染者は8月19日に26万923人を記録したが、以降は減少し始めた。厚生労働省専門家組織によると、今月13日までの1週間の感染者数は前週比76%に減った。一部地域で減少速度の鈍化はあるが、こうした傾向は続く見通しだ。

 行動制限がない中の急減について、同組織座長の脇田隆字・国立感染症研究所長は「ワクチンと感染による、一過性の集団的な免疫が大きく影響した可能性がある」と指摘。東京医科大の浜田篤郎特任教授(渡航医学)も「第7波はピークを越えたとみていい。3回接種率は65%を超えており、ワクチンと感染の両方を経験して獲得する『ハイブリッド免疫』の効果も大きいのでは」と分析する。

 一方、今冬の感染状況を予測する際に問題となるのがインフルエンザだ。日本では過去2シーズン流行せず、免疫のない人が増えた恐れがある。日本と季節が逆のオーストラリアでも過去2年間流行しなかったが、今年は患者が急増した。同国の状況を考えると、日本では例年より2カ月ほど早い11~12月に流行する恐れもある。

 冬は新型コロナなどの呼吸器感染症が流行しやすい。特に今冬は過去に打ったワクチンの効果が下がる時期に当たる。浜田氏は「冬に第8波が起きる可能性は高く、インフルとの同時流行も考えられる。オミクロン株対応ワクチンの接種を進め、第7波での発熱外来や病床の逼迫(ひっぱく)を教訓に医療体制拡充を急ぐべきだ」と訴える。


9/23.
ずっとデータを参照していた「新型コロナウイルス感染速報」のサイトが止まってしまったようなので、別の参照先を探すわけだが、さしあたり、日本経済新聞社のサイトを。
vdata.nikkei.com
ところが、このサイトはとにかく東京以外の人間にとって操作性が最悪で、多分このサイトを作った人間は東京以外の人間はどうでもいいと見下している差別主義者なのか、サイトを利用するユーザーの利用場面をイメージできないデザイナーとしては致命的な無能か、どっちかである。まぁしかたない。「直近1週間あたりの人口10万人当たりの感染者数」をひきつづきマークするためにここを参照しようかなと思っている。→ええと、ついでに腹立ちポイントを書いておくと、このサイト、まずトップに出てくるイメージ画像が大きすぎて、(画面の大きさにもよるんだろうけれど)アクセスしたときにはグラフが一つも見えない。で、データのグラフが並んでいるのだけれど、さいしょに「全国」として出ているグラフが、「首都圏1都3県とその他の新規感染者数」とかそういう出し方で、「全国」がどうなっているのかがわからない。首都圏に住んでいる人には意味があるけれど、それ以外の人はべつに、「首都圏を除く感染状況」を自分に関係するデータとしては見ないだろう(「全国」あるいは「都道府県」のデータを自分に関係するデータとして見るだろう)。まぁいい。で、そのシリーズのグラフが並んでいて、次が「全国の感染状況」として謎の色分け棒グラフが示されていてあまり使い道がない。で、その次が「東京都」。でそれをまたずーっとスクロールしていくとようやく「都道府県別」が出てくる。デフォルトが大阪府になってるので、ドロップダウンリストから見たい県を選ぶと、ようやく表示される。つまり、ページのずっと下までスクロールして、ドロップダウンリストを選択して、ようやく見えるということ。で、じつはページ左のサイドバーに、項目ごとのリンクが並んでいるのだけれど、こちらも都道府県別のリンクはページのあとのほう、下のほうなので、ずっとスクロールしないと出てこない。しかもこのサイドバーのリンクのリスト、「都道府県別」というコーナーそのものへのリンクはなく、各グラフへのリンクなので、自分の見たい県を見ようと思ったら、まず都道府県別のところの「新規感染者」リンクを叩き、大阪府の新規感染者リストが出てくるので、「ちょっとだけ上にスクロールして」ようやく都道府県を選ぶドロップダウンがでてくる。じぶんのPCでは、とりあえず都道府県別「新規感染者」のリンクを直でブックマークしているけれど、なぜいちいちかんけいない大阪府の感染状況をまず見せられないといけないのか、さらになぜそこからちょっとだけスクロールするみたいなワンアクションをさせられるのか、いちいちイラっとするわけである。

10/11.
感染者数は徐々に下がってきているが、ぼちぼち下げ止まりになるのではの気配も意識しつつ。淡々と現状の「10万対発生数」を。「感染速報」サイトが止まってしまったので日本経済新聞サイトから。東京149.7、大阪169.6、兵庫126.4、京都132.3、奈良147.1。ただし、感染者のデータがどのていど正確に収拾されているのかはちょっとわからないので、この数字を、以前とおなじやりかたで比較することができるかはわからない、ということも念頭にしつつ。東洋経済のほうのサイト(https://toyokeizai.net/sp/visual/tko/covid19/)で実行再生産数を見ると、まぁ全国の数字で、8月末ぐらいから1を切ったものの、0.9が切れたのが数日間で、このところまた上がってきて、10/10は0.95まで上がってきてる。つまり下がり方にブレーキがかかりつつあるようにも見えて、下げ止まりの気配というのはそのへん。
ぐらいのタイミングで、忽那医師の記事。
news.yahoo.co.jp
世間も、メディアも、政府も、制限緩和というかんじになっていて、マスクの緩和、みたいな話題が出ている。うんざりするなあ。
先日、コロナ関連の話題で卒論を準備している学生さんにコメントしたのだけれど、コロナの対策というのは、「公衆衛生」のもんだいなので、自分の中で快だとか不快だとか危険だとか安全だとかのバランスを判断して決められるのか、ということがある。もちろん最終的には一人一人の市民の個人的主体的判断にまかせましょうということになるわけだけれど、その前提として、一人一人が「公衆衛生」という、つまり「公」の次元を経由して考えることができるか、また、合理的・科学的な情報に基づいて考えることができるか、というのがあって、それがないと公衆衛生がなりたたないし、科学的な判断ができない。自分は若いから大丈夫、知り合いも風邪程度の症状ですんだから大丈夫、みたいな理由で緩和をするというのは、その人の視界に入っていないところで、お年寄りや病気をしている人や体の弱い人にしわ寄せを押し付けていることになるし、そこに医療的その他のリソースが費やされることになるわけだし、等々。

10/14.
先週から今週にかけて、下げ止まりの気配がかなり見えてきている。まぁ、すぐ上↑に書いたのが3日前で、まぁ状況はそこからあまり変わっていないということだけど。ここで去年の秋のことを思い出しておきましょう。
k-i-t.hatenablog.com
去年の10/1付けで書いたのは、9月末で緊急事態宣言が解除になったけどぼちぼち下げ止まりになっているよ、と、まぁ同じようなことを言っているのだけれど、そのときの全国の実効再生産数は0.68、そのあと10/23に書いた「10万対発生数」が、東京1.5、大阪4、兵庫2.7、京都1.3、奈良1.7、となっている。去年の秋から年末(オミクロン株が発見されたのが11月下旬でしたな)にかけては確かに一息ついてたのだが、それとおなじつもりで今年いてはいかんのじゃないかと。数字的に言うと50-100倍、という言い方もできるし、じつは今でも去年夏のデルタ株の波のピークあたりと比較できるぐらいの水準だ、という言い方もできてしまう。
去年の夏のピークごろにはこんな感じで書いてた↓。
k-i-t.hatenablog.com
数値的に昨夏あるいは昨秋と見比べると、今現在の世間的なムードというのは単に感覚が麻痺してしまっているのだと見える。うーむ。

10/17.
東洋経済のサイトで見ると、
実効再生産数がまた10/15から、「1」を上回り始めた。やれやれ…
尾身先生による分科会の発表のニュース
news.yahoo.co.jp
と、関連記事。
mainichi.jp