通勤電車で読んでた『キミのお金はどこに消えるのか』『キミのお金はどこに消えるのか 令和サバイバル編』『がんばってるのになぜ僕らは豊かになれないのか』。たまにTwitterでバズってるマンガで読む日本経済。

たまにTwitterのタイムラインで見かける、マンガで読む日本経済、みたいなやつ。まぁ、政府は金を使え、増税で市中の金を吸い上げるな、国の借金を心配したり財政の黒字化をめざしたりするな、みたいなすじがきで、基本的には三冊あるうちの一冊目でだいたいのすじがきはわかる。二冊目は小ネタ集で、三冊目はコロナ禍にはいってからのお話を反映しつつ、まぁしかし経済政策がダメなせいでいよいよ日本の経済が衰退するみたいなはなし。で、自分は基本的に経済学さっぱりわからんひとなので、まぁまんがでわかったら結構だなと思って(また、同様に経済学さっぱりな学生さんに勧められるかなと思って)おもしろく読んだし、まぁ、Twitterのタイムラインでよく見かけるということは、自分の読んでるTwitterのひとたちからすればなじみのある考え方なのだろう。そういえば以前、ベーシックインカム入門の本を読んだとき(https://k-i-t.hatenablog.com/entry/2021/02/23/002409)も似たような読後感だった。で、このマンガ、どうやら経済学好きの素人の人がマンガ家の人に講義をして、それをもとに書いている、で、経済学者の飯田という人が監修をしている(けど大筋の修正はない)、というふうに書かれているようだ。その心は、このマンガに書いてあるようなことは素人でも知っている基本中の基本である、ということらしい。まぁすくなくとも、自分の見ているTwitterの人たちぐらいのかんじでいくとこのぐらいは常識なのだろうなという気がする。で、飯田という人の本は以前読んで(https://k-i-t.hatenablog.com/entry/20150522/p2 https://k-i-t.hatenablog.com/entry/20170822/p1)ひとつは飛ばし読みだったがひとつはちょっとイラっとしながらだったという記憶がある。そのイラっと来る理由は、たぶん『経済学は役に立ちますか?』で竹中平蔵×大竹文雄のやりとりに「悪い意味での経済学主義」を感じた(https://k-i-t.hatenablog.com/entry/20180616/p1)のに近かったんだが、今回のマンガではその種のやな感じはなかったな。しかしそれとは別の話だけれど、じゃあ、この本の読後感はというと、政府だか政治家だかなんだかは余程のバカなんだなあ、そいつらのせいで日本は凋落していくのだなあ、というようなもので、そういう感想を持ってしまうというのもどうなんかなあとは思う。