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ゴダールがなくなったというので、『ベトナムから遠く離れて』のゴダール篇「カメラ・アイ」をYouTubeで。字幕が英語なのだけれど、べつに日本語字幕で見た時もよくわかんなかったのでかまわない。しかし、なぜかむかし、就職前のオーバードクターだったころ、学会の課題研究で報告したときにレジュメで引用してたのだった。イキり散らしてたなぁ。
我々に出来るただ一つの事は 映画を作る事だ。 私は映画を作る。 私がベトナムについて出来る事は ベトナムにムリヤリ入り込む事ではなく 何が何でもムリに入り込むんではなくて 反対にベトナムが 我々の方に入り込むにまかせる 日常の我々の生活の中に。 なぜかわかるか? 考えることなんだ そうすれば わかってくるんだ つまりベトナムは ベトナムだけの問題ではないことが
ベトナムに行けなかったゴダールが、パリで偽のカメラを覗きながらぼやき倒す11分。全体の文脈が理解できたかはさっぱりわからないけれど、自分が気に入ったところを、シェークスピアやらマルクスやらエルヴィス・コステロやらとならべて引用したわけである。イキってるなあ。