『青春残酷物語』みた。

以前、見ようと思ったときにつんどくの中で見つからず、そのときは『くちづけ』『太陽の季節』『狂った果実』を見たのだったが(https://k-i-t.hatenablog.com/entry/20130821/p1)、まぁ今日みた。なんかやっぱりちょっとヌーヴェルヴァーグ的なものを見たくなった的なのもあったのかしら。1960年だそうだ。桑野みゆきがさいしょちょろい&意外に重い女子大生で、川津祐介が雑で素行の良くない貧乏学生。でまぁ学生運動の渦巻きデモなどを横目に無軌道な青春を送る。桑野みゆきの姉が久我美子で、これが少し上の世代で戦後の民主主義的な空気の中で渡辺文雄の若い医師とともに真面目に社会変革を目指す清い青春を送るものの挫折して、いまでは中年男に引っかかって惨めなアラサー?になってる。久我美子桑野みゆきが若さいっぱいに青春にぶつかっているのを見て、もういちど渡辺文雄の場末の診療所を訪れるが…みたいな。なんかそんな話?まぁ、桑野みゆき川津祐介に感情移入するかなぁ、それよりはまぁ久我美子渡辺文雄のほうが陰影があって感情移入しつつ見る関係上、そういうかんじの要約に寄っちゃうわけだけれど。しかしじっさい、たとえば今のリアルタイム学生さんたちであれば、これ桑野みゆき川津祐介に感情移入するのかなあ、とかなんとか思いながらも見ていた。まぁヌーヴェルヴァーグでしたかと言われるとちょっとこれはわからないけれど、まぁ『太陽の季節』が文芸映画だったのに比べて『くちづけ』や『狂った果実』が意外にふつうによかったのとおなじく意外にふつうによかったので、それがつまりヌーヴェルヴァーグだった、ということなのかな。