通勤電車で読む『作文指導を変える』。小中学校の作文指導で子どもたちが自分から進んで楽しく書くようになる仕掛け。

学生さんの作文指導の参考に。著者の人はながねん小中学校の国語の先生の経験をもち、いまは大学で国語科の教員養成をしているかたのよう。で、小中学校で「運動会について」とか、体験をするとその振り返りのために作文をやらせるわけだけれど、あまりぱっとうまくいかない。そこで子どもたちが「作文が書けない」というつまづきの原因をひとつひとつ見つけて対応していく、しかも、定番の文集作りとかやってもけっきょく子どもたちは自分と友達のやつしか読まないから相互の交流・相互の振り返りみたいなことにはならないのでやめちゃって、もっと子どもたちがじぶんたちで読み合っておたがいの感想を交流させるような仕組みをつくる、等々。それで子どもたちが作文を面白がって自分たちからやりたいというようになったよ、ついでにいうと大学生もやって見て楽しいと言ってたよ、みたいなはなし。で、たしかに学生さんも楽しくなりそうだしこういうのをアレンジしてやってみたらプラスかなあというかんじはあった。ただ、これ「体験の振り返り」の作文ということなので、たとえば論文作成というとまた話が変わってくるだろうなあ、というのもある。