トランプ関連本ということで岩波新書を。2016年大統領選挙のトランプ旋風の現場を取材した新聞記者の人のルポ。トランプ旋風をおこした「ふつうの」アメリカの人たちの声をひろっていて、これを読むとなるほどヒラリーは勝てんわね、反エスタブリッシュになるわね、と思えてくる。それでこの本、2017年の2月に出てるので、その後に何が起こって、なんやかんやでまさかのふたたびトランプが大統領に、というところまではもちろん出てこない。たとえば本書で描かれていた人たちは、その後どうなったか、でもってもういちどトランプが、こんどはイーロン・マスクなどと共闘しているのをどう見てるのか(製造業の経営者で大富豪ってことで、そう言われてみれば意外と違和感ないってことなのかな)。
ちなみに、本書ではトランプが演説で、自分は実業家で頭がよくて大富豪だ、だから自分はアメリカをすぐに復活させることができますよ、と繰り返してたんだそうで、しかしたしかトランプは単に親の金を溶かしまくった経営者としては無能なドラ息子だったみたいなはなしじゃなかったっけ、という気もして、そのあたりは以前に読んだ例によってこちら↓のnote記事がやはりおもしろい。
note.com
とくに「4●「トランプはビジネスマンとして無能」説について」ってところが、まぁどこまで本気かはわからんけれど、へえ、というかんじ。まぁ、そもそもこのひとのnote記事でイーロン・マスクがトランプに接近してたあたりのはなしを読んだのがはじめなので、話がぐるっとつながるのはあたりまえなのだけれど。