通勤電車で読む『記者、ラストベルトに住む』。トランプが大統領になったあとのあの支持者たちの後日談。
『ルポ トランプ王国』(https://k-i-t.hatenablog.com/entry/2024/11/23/002716)の続編にあたる単行本。トランプが大統領に就任して1年たって、前著に登場していたトランプ支持者の彼らのその後を描いている。このたびは3カ月ばかり、現地に安アパートを借りて近所づきあいをしながら彼らの日常を描いている。でまぁ、選挙戦でトランプが言ってた「製造業の復活」、鉄工所や炭鉱が戻って来る、雇用もまたすぐ増える、などといったことはまぁ起こらず(まぁトランプのおかげかどうか株価は上がり、ガソリン価格は下がったそうだが)、医療や福祉の予算は削減され、まぁ大統領選挙での快進撃は支持者を熱狂させたものの、選挙が終われば日常が戻ってくるのだった(記者がコミュニティに入り込んで取材した彼らの日常はかなりしんどいかんじで、失業や貧困に加えてアルコール依存・薬物依存がとても身近だったりして気がめいる)。でまぁ後悔する人も出てきてはいるものの、じつは7割がたの支持者はあいかわらず強くトランプ支持なのだった。