森・黒沢『解決志向ブリーフセラピー』

先日ちょっと読みかけて、ほうっていたのを、また読んで読みあげた。きほんすぐ読み終わる。

森・黒沢のワークショップで学ぶ解決志向ブリーフセラピー

森・黒沢のワークショップで学ぶ解決志向ブリーフセラピー

えーと、まぁこんな感じなのだろうとは思う。あまり深々としたところにたちいらないでさくっと問題を解決すればよし、というのは、まぁ常識的に良心的である。で、まぁ成功事例が書いてあるのを読んでいたら、うまいことカウンセリングしてはるのでよいカウンセラーの人なんやろなあと思う。まぁ、その辺の言い方はびみょうにならざるをえなくて、この本自体は、解決志向ブリーフセラピー(SFA)のマニュアルをめざしているようで、つまり、マニュアル化できるのですよ、誰にでもできまっせ、という触れ込みなのだけれど、うーん、やっぱりカウンセラーの持ち味とか力量ってのはあるだろうなあと、どうしても思う。
「ミラクル・クエスチョン」とか、うまくいけばうまくいくだろうけれど、うまく行った例を見せられたからといって誰でもうまくできるというもんでもないだろうなあとは思う。料理のレシピを見ても料理ができるようになるわけではないので。
まぁ、でも、極力おもいきりカウンセリングというもののハードルを下げようとしている本ではあるようで、そのことにも一理はあるだろうというのはわかる(まぁ、日本で流行しているロジェリアン&カワイアンなカウンセリングに対する浅薄な当てこすりが目障りなのも確かではある。なんていうかね、力のあるカウンセラーならなに派だろうがそれなりにうまくやっていくだろうし、力のないカウンセラーならなに派だろうが失敗するわけで、力のないカウンセラー像を提示しては案山子叩きしてもしょうがないんやが)。