『午前中の時間割り』。羽仁進でATGで8mmで撮る/観ることをめぐる映画。

午前中の時間割り [DVD]

午前中の時間割り [DVD]

アヌトパンナ・アニルッダの人の本を読んで見たくなったので見た。女子高生二人が8mmカメラを持って小旅行に出て、なんやかんやあって一人が謎に死んでしまったのだというところからはじまって、それで、旅から帰ったヒロインが同級生の男と8mmを見る、というおはなし。8mmフィルムの中で、死んだ女子はフォトジェニックで笑ったり不機嫌になったりいろいろするわけで、見てるうちに8mmの中にはえたいのしれない(あるいはごくつまらない)謎の男の存在があらわれたりもするのだけれど、彼女がなぜ死んだのかはけっきょくのところわかるようでけっきょく謎というかけっきょく誰もをおいてけぼりにして彼女は一人で死んでしまったわけである。
『血とエロスはいとこ同士』読んだ。アヌトパンナ・アニルッダの人。 - クリッピングとメモ

通勤電車で読む『労働・職場調査ガイドブック』。

労働・職場調査ガイドブック

労働・職場調査ガイドブック

エスノメソドロジーの章があるということで。全体が、おおまかには第一部・質的調査と第二部・数量的調査にわかれて、さらにそれぞれについて、インタビュー、エスノグラフィー、エスノメソドロジーライフヒストリー、…というかんじに細かく章が分かれていて説明している。各章の構成も、「1 ねらい」「2 調査・研究の考え方」「3 主な研究事例」「4 私の経験」「5 今後の展望」というふうに統一されている。エスノメソドロジーについては、職場研究の領域で「ワークプレイス研究」をこれからどんどんやっていこう!というふうに押し出されているのがよかった。ほんとにそう思うので。とくに、教育の領域だと、学校の先生方というのは研究授業とか研修とかやりながらなわけなので仕事と研究が近い印象があるし、現職の先生が大学院で勉強しはったり、学会や研究会とか出はったりというのもめずらしくないわけだし、職場研究が直接的に「役立ち」感をもちうるんじゃないかと思っている。自分的にも昔、教職科目の教科書に書かせていただいたときに、エスノグラフィーとかエスノメソドロジーとかワークプレイス研究とかを推すようなことを書いた覚えがある。教職科目の教科書だって、現職の先生が勉強のために読まれることもあるんじゃないかと思いつつ。
それはともかくこの本、じつは第三部・調査の道具を身につける、というのがさいごにくっついていて、文献調べとか調査倫理とか映画やマンガなんかを参照するとか、工場見学ツアーにまじって試飲体験しつつ現場の感じをつかむとか、論文・報告書をまとめるとか産学協同するとか研究会を組織するとか、短い章でいろいろ紹介していて、これもいい。

『男性の好きなスポーツ』みた。

男性の好きなスポーツ [DVD]

男性の好きなスポーツ [DVD]

  • 出版社/メーカー: 復刻シネマライブラリー
  • 発売日: 2019/09/24
  • メディア: DVD
大昔に蓮實本のハワード・ホークス論でタイトルを見かけてから見たかったわけだけれどずいぶん経ったあるときにテレビで放映したのを録画して、またなんとなくつんどく状態になっていたのを見た。カラーでスタイリッシュで楽しいタイトル曲に続いて、自動車で主人公と騒々しい感じの女子が登場して、あれよというまになんだかまったく『赤ちゃん教育』の繰り返しのように展開する。まぁ女子が二人いて、そのうちとくに人騒がせでやっかいなほうがヒロインなんだがこれがほぼキャサリン・ヘップバーンの役回りでありながらちょっと魅力という点ではむにゃむにゃというところはなくはないが、ともあれ要所要所で『赤ちゃん教育』のギャグとかノリとかを繰り返しつつ、まぁ最終的には主人公はせっかくのちゃんとした婚約者と別れて厄介女子とくっつくことになる。ハワード・ホークスの作品群はすべて相互にリメイクなのであり云々、といいたくなるのもわかるというものである。

『血とエロスはいとこ同士』読んだ。アヌトパンナ・アニルッダの人。

血とエロスはいとこ同士 エモーショナル・ムーヴィ宣言 (ele-king books)

血とエロスはいとこ同士 エモーショナル・ムーヴィ宣言 (ele-king books)

某日、ぐったりと過ごしていたけれどこのままでは引きこもりになってしまうと動かない体を引きずるように部屋を出て散歩に出かける。それで少し歩いて、某大学近所のツタヤに入ってる書店を覗いたら、いまとなっては棚の感じが意外に悪くなくて、見ていたら、出てたのに気づいてなかったこれは買わねばの本が見つかったので買った。こういうことがあると、現実の書店に行って散歩してよかったという気持ちになる。
もうずっと昔の、まだ個人ホームページとかいってたころからWebをうろうろしてたわけで、その頃に「アヌトパンナ・アニルッダ」という不思議な名前のサイトがあって、内容はと言うとぐっとくる映画評の文章だった。それで、すごくいいなあと思って読んでいたし、それから時は流れ、ブログの時代になったり、またSNSの時代になったりして、またサイト管理人の人は映画ライターになったらしく本も出て、それを読んではまたいいなあと思っていた。信頼できる映画評というか。それで、この本は、アヌトパンナ・アニルッダ時代の文章を含む映画評をまとめたもので、なるほど読んだことのある文章もあったしその文章を読んで実際に見てみたのもあった。
通勤電車で読んでた『映画系女子がゆく!』。 - クリッピングとメモ
『映画なしでは生きられない』。書名どおりの本。映画なしでは生きられない人による、映画によって生きていけるかもしれない人のための。 - クリッピングとメモ
『21世紀を生きのびるためのドキュメンタリー映画カタログ』。 - クリッピングとメモ
このところ見ていたもの。『ゴーストワールド』『(500)日のサマー』『バス男』『ジェニファーの恋愛同盟』『ヴァージン・スーサイズ』『チアーズ!』。 - クリッピングとメモ
いまさら見た『ブレックファスト・クラブ』。 - クリッピングとメモ
『バッドエンドの誘惑』読んだ。 - クリッピングとメモ

散髪をしたと書いておくライフハック。

授業期間がはじまると週末はぼんやりぐったりと過ごしてしまう。テレビで女子駅伝を見て、学生時代を過ごした界隈が映るのをぼんやり見ているうちに手に汗握る展開になり、自分の地元もたいへんにがんばったのであろう順位をちょっとだけ上げてゴール、なにげにまんぞくしてから出かけて散髪。

通勤電車で読む『会議の政治学』。

会議の政治学 (慈学選書)

会議の政治学 (慈学選書)

  • 作者:森田 朗
  • 出版社/メーカー: 慈学社出版
  • 発売日: 2006/12
  • メディア: 単行本
会議本ということでずっと前に買ってあったけどぱらぱらっとみてちょっと自分の関心とちゃうかなと思ってそのまま積読になってたが、このところTwitterのタイムラインで見かけて、それならということでかばんに放り込んで通勤電車で読んだ。まぁだいたいやはりぱらぱらっと見た時の印象とあんまり変わらなかった。著者の人は国の審議会の座長とかいろいろしている人ということで、基本的に念頭にあるのは審議会、で、基本的には座長目線。で、第一章「会議の政治学」では、審議会の会議はこんなふうに進む、こんな委員がある、こんなことが起こる、座長としてはまぁできるだけ、「活発な議論」ののち予定通りの結論で合意することがのぞましいけどまぁいろいろなことが起こるわけでそれをどのようにハンドルしてうまい着地点にもっていくかみたいなこともふくめ、まぁ政治学、だよ、と。で、第二章「会議の行政学」は、事務局が黒子としてどのように動くか、という事務局目線のはなしで、まぁ、行政学、と。で、第三章「会議の社会学」は、審議会の対外・対社会・対メディアの対応、というあたりのおはなしで、まぁ社会学、と。まぁ、だから、ほんとに政治学とか行政学とか社会学とかの話が書いてあるわけじゃなくて、審議会よもやま話、というかんじではある。で、自分的には、基本的には大学の会議にかかわることが一番多いのだけれど、それだとちょっとニュアンスが違うわけで、そのへんも、この本を買ってぱらぱらっとしたときにいまいち来なかった理由であるのだけれど、その後、まぁ縁あって某市の某協議会で座長的なことをつとめることになって、そのイメージが自分の中で多少蓄積されてきたので、そのあたりは自分的には多少の実感を持って読めるようにはなってきたと思う。ま、でもこの本、「2」「3」があるのだけれど(積読になってるのだけれど)、食指が動くかはまたタイミング次第になるかなあ。

お正月帰省で読んでた『すし 天ぷら 蕎麦 うなぎ』『「革命」再考』『ミシェル・フーコー』。

「革命」再考 資本主義後の世界を想う (角川新書)

「革命」再考 資本主義後の世界を想う (角川新書)

ミシェル・フーコー: 自己から脱け出すための哲学 (岩波新書)

ミシェル・フーコー: 自己から脱け出すための哲学 (岩波新書)