本日の通勤電車のおとも。『ぎりぎり合格への論文マニュアル』。土屋なんとかみたい。

ぎりぎり合格への論文マニュアル (平凡社新書)

ぎりぎり合格への論文マニュアル (平凡社新書)

まぁ、論文の書き方本としては、たいしていいとも思えない。スコラ哲学の人だからかもしれないけれど、本読み&概念操作で書く、というのが念頭にあるようで、だから、調査したりどうこう、というあたりのぐだぐだした研究法が書いてないんで、うちの学生さんにはむいてないってのがあるし、あと、論文構成をしろ、ということと、記号は正しく使え、注や文献の形式をきちんとしろ、論文風の言い回しを使え、ということは書いてあっても、どう書き進めるかとかどうまとめるかとかいうことはあんまし書いてないので、なんか、使えないのだ。
それはそれとして、でも、くだらない冗談や軽口のたぐいがほとんど垂れ流し状態で、そういうのが好きな人は面白い本かもしれない。土屋なんとかという人の本で大爆笑する人とか。えーと、私も土屋なんとかという人の本は、以前、何かの材料になるかと思って何冊かまとめ読みをして、たしか一回笑った覚えがある。そんなかんじ。