『身体感覚をひらく』再読。

身体感覚をひらく―野口体操に学ぶ (岩波ジュニア新書)

身体感覚をひらく―野口体操に学ぶ (岩波ジュニア新書)

先日、「ゆる体操」本を買って読んで、たいしたことないかなと思って研究室の本棚に放り込んでいたら翌日、腰痛になり、大いに反省しつつふたたび自宅に持って帰ってイラストをまねてやってみたり、持ち歩いて読み返したりしている。また、「野口体操」についても、写真がたくさんのった実践篇みたいな岩波アクティブ新書を読み返したりしている(こっちのほうは、まねるのはちょっと難しい)。まぁさいわい、腰痛はたいしたことにならずおさまってきたのだけれど、たしかにぎっくり腰的なことになると、「身体が固まる」というのがリアルにわかるわけで、それを緩める、ということの必要性はリアルにわかるようになるわけである。また、たとえばこの本にあれこれ書いてあるうちの、たとえば、蹲踞(そんきょ)の姿勢をしてると自然に腹式呼吸になっている、みたいなことはおもしろい。身体の使い方のちょっとしたマニュアルを見ているような気になる。
ところで、そうやってこれらの本をカバンに入れて通勤電車に乗ってたら、同僚の心理の先生と一緒になって、「ゆる体操」本を見せたら、ああ知ってる知ってる、有名ですよ、何冊か読んだ、おもしろかった、と言ってはってびっくり。臨床心理の業界では「ゆる体操」はけっこう認知されてるみたいなことだった。「えーうさんくさくないですかあ」と言ったら、「いや、たくさん本を書いて、面白いことをあちこちに少しずつ書いてる」んだそうだ。で、理論的な本というのもあるんだそうで、おもしろいそうだ。そうかぁ。やっぱ軽いエッセイ本を一冊だけ読んでうさんくさいとかゆうとっちゃあかんか。でもやっぱし野口体操の亜流みたいに見えるんやけどなあ。