学校帰りの古本屋で買い通勤電車で読む土屋。『ソクラテスの口説き方』『紅茶を注文する方法』。

ソクラテスの口説き方

ソクラテスの口説き方

紅茶を注文する方法 (文春文庫)

紅茶を注文する方法 (文春文庫)

某日、数日前に見つけていた絲山の文庫本を買おうと学校帰りに商店街の古本屋に寄る。ところが絲山本は見つからない。数日のあいだで売れてしまったらしい。ふしぎだ。それで腹が立ったのでかわりにどうでもいい本を自棄買いする。土屋という人の文庫本は昔、どこかでおもしろいと目にして何冊か買って読んだおぼえがあった。何冊かに一か所ぐらい調子がよくおもしろいところがあるけれど、べつに抱腹絶倒というわけではない。本の帯や文庫版解説で身内や取り巻きが抱腹絶倒と書いているのがうんざりさせる。文章の手口がワンパターンの繰り返しを延々とやっているだけなので飽きると言えば飽きるし、通勤電車のひまつぶしになるといえばなる。今回も、二冊で一か所笑った。