学校教育を変える制度論―教育の現場と精神医療が真に出会うために
- 作者: 三脇康生,佐藤学,岡田敬司
- 出版社/メーカー: 万葉舎
- 発売日: 2003/08/01
- メディア: 単行本
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でもって面妖なのは、この編者の人は、しきりに教育社会学がダメだダメだと力説するんである。フーコーを浅薄に理解して、ちょっと歴史をつついては何とかの構築とか何とかの誕生とか安易に量産してるからということのようなのだけれど、まぁおっしゃるきもちがまったくわからんわけではないにしても、しかし浅薄なものもあるけれどちゃんとしたものもあるだろうと思うわけである。そしてさらに面妖なのは、この編者の人はそういう教育社会学攻撃を、具体的などの研究がということをたぶんあんまし言わずにひたすら攻撃ばかりするので、そんな浅薄な教育社会学などというのはじつはこの編者の人の心の中だけにあるものなんじゃないかという気もしてくるし、また、数少ない具体的な名前が挙がって引用もされている教育社会学者が、酒井先生であり、またとくに広田先生であり、そうするとここで批判されているのは酒井先生や特に広田先生なのか、と思うとこれがさにあらずで、この編者の人は、酒井先生や広田先生の議論を援用しながら、教育社会学を攻撃してるんである。ふしぎふしぎ。