粛々とサルベージ。VHS1本にだいたい映画3本ずつ録画してあって、しかもテレビでやってたのを録画してたということは、あるていどバラバラに録画されているということで、たまに特集だの連続放送だのあるとまとまって録画されて、カセット一本丸々
ブニュエル、とか、
ロメール、とか、そういう状態もおこってくる。はたまた、1本のカセットにシャブロル2作とその他1作、みたいな組み合わせもあって、そういうのを、ハードディスクにまとめて落とすか、1本ずつDVDに直接焼くか、そのつどうまいことやっているわけである。そんなこんなで、朝っぱらから脈絡もなく見てるという次第。いやまぁ、見ずにダビングして終了近くにちょっと確認してもいけるのだけれど、これはやはり
プレストン・スタージェスの快作で最初ちらっと見始めたらそのまま釣り込まれて最後まで見てしまうわけである。
バーバラ・スタンウィックの女詐欺師がかっこよくて、豪華客船で一撃で御曹司をオトすところから、また父親が仕掛けるトランプ詐欺から御曹司をきわどく守るあたり、詐欺師親娘が涼しい顔をして技を繰り出しあうところとか、1拍早く派手に転ぶタイミングとか、馬とか、ぐっとくる場面の連発なのである。