学力テストの復活検討、中山文科相が首相に私案提示

http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20041103i202.htm

学力テストの復活検討、中山文科相が首相に私案提示

 中山文部科学相は2日、教育改革に関する私案を小泉首相に提示した。1966年に廃止された全国学力テストの実施を検討することが柱で、今後、2年程度かけて具体的な実施方法などを検討する。

 中山文科相は全国学力テスト復活の狙いについて、「子どもや学校が、自らの占める位置を全国規模で把握し、学力面で競争する風潮を醸成したい」としている。

 学力テストは現在、学習指導要領の内容定着度を確認するため、全国の児童・生徒から7―9%程度を抽出する統計調査の形で実施されている。今後、児童・生徒全員を対象とするのではなく、対象児童・生徒数を大幅に拡大する方向で検討される見通しだ。

 改革私案ではこのほか、教員の資質向上のための教員免許更新制や専門職大学院設置など、現在文部科学省が取り組んでいるテーマについても、2年程度で実現するとした。教育基本法改正については、来年中の国会提出を目指すとした。

(2004/11/3/09:30 読売新聞)