『スピノザの世界』『英語を学べばバカになる』よかった

先日買った『スピノザの世界』、よかった。

スピノザの世界―神あるいは自然 (講談社現代新書)

スピノザの世界―神あるいは自然 (講談社現代新書)

『知性改善論』から『エチカ』へ、って感じの流れで、わかりやすく&ていねいに説明がすすんでいて、なにより、スピノザの「ノリ」が伝わる(ようなきにさせる)書き方がよかった。
もう一冊。
『英語を学べばバカになる』、ようやく書店に並び始めたのをみつけて、読んだ。
英語を学べばバカになる グローバル思考という妄想 (光文社新書)

英語を学べばバカになる グローバル思考という妄想 (光文社新書)

タイトルをみると、同じく最近出た
英語教育はなぜ間違うのか (ちくま新書)

英語教育はなぜ間違うのか (ちくま新書)

と内容がかぶるかな、と思ったのだが、
たしかに同じようなテーマではあるけれど、
英語教育学を専門とする著者による後者が、より実地の英語教育を視野に入れたテキストであるのに対して、
社会学や国際文化を専門とする著者による前者は、まぁ、タイトルはかなりあざといけれど中身のほうは、より社会学的・国際関係論的な議論をおもにしている。
ので、あわせて読むといいと思う。
ついでにもう一冊。
これも最近出た、おなじく教育社会学者の苅谷先生による
考えあう技術 (ちくま新書)

考えあう技術 (ちくま新書)

と読み比べる、というのも面白いと思った。
というのも、『英語を学べば』のほうで批判的に論及されているアメリカ的な発想を読んで、思い出したのが、この本で主張されている「結社の自由」等々の教育のデザインについてだったから。