「蛙」?知らない大学生35%

ことしの教育社会学会の発表から新聞記事になったのが、↓これ。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050918-00000002-yom-soci

大学生の3人に1人は、「春はあけぼの」の意味が分からない――。国立国語研究所の島村直己主任研究員らの研究グループが17日、千葉市で開かれた日本教社会学会でこんな調査結果を発表した。

 現代文は高校生より正答率が低く、研究グループは「大学生の活字離れが深刻になっているのではないか」としている。

 調査は今年6〜7月、国立大5校と私立大3校の1〜4年生までの約850人に実施。古文4、現代文2の計6問を出題し、2年前に高校生1〜3年生約1500人に実施した同一問題での調査結果と比較した。

 それによると、古文では、枕草子の「春はあけぼの」の意味を「春は夜が明け始めるころが素晴らしい」と正答できた大学生は62・9%。松尾芭蕉の俳句「古池や 蛙飛び込む 水の音」の「蛙」について、「カエル」と答えたか、「かわず」という正しい読み方を答えた学生は65・3%だった。

 また、童謡「赤とんぼ」の「負われて見たのは」の歌詞の意味を「背負われて見たのは」と正答できたのも61・6%にとどまり、「追いかけられて見た」という誤答が目立った。唱歌「夏は来(き)ぬ」については、「夏が来ない」と逆の意味にとらえた学生が多く、正答率は47・8%と半数を割った。
(読売新聞) - 9月18日12時42分更新


で、まぁなんというか、うーん、まぁ、今回の学会に取材に来て、この発表をニュースとして取り上げようときめた記者の人の問題があるやろなあ。
興味のある方は、ぜひ、発表資料にあたられることをすすめます。

読売新聞の元記事のヴァージョンのほうが、3段落ぶん長い。Yahoo!ニュースは、カットするわけやね。
http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/news/20050918ur03.htm

かわずって何? 「知らない」大学生35%
 
◆古池や 蛙(かわず)飛び込む 水の音  

 大学生の3人に1人は、「春はあけぼの」の意味が分からない――。国立国語研究所の島村直己主任研究員らの研究グループが17日、千葉市で開かれた日本教社会学会でこんな調査結果を発表した。現代文は高校生より正答率が低く、研究グループは「大学生の活字離れが深刻になっているのではないか」としている。

 調査は今年6〜7月、国立大5校と私立大3校の1〜4年生までの約850人に実施。古文4、現代文2の計6問を出題し、2年前に高校生1〜3年生約1500人に実施した同一問題での調査結果と比較した。

 それによると、古文では、枕草子の「春はあけぼの」の意味を「春は夜が明け始めるころが素晴らしい」と正答できた大学生は62・9%。松尾芭蕉の俳句「古池や 蛙飛び込む 水の音」の「蛙」について、「カエル」と答えたか、「かわず」という正しい読み方を答えた学生は65・3%だった。

 また、童謡「赤とんぼ」の「負われて見たのは」の歌詞の意味を「背負われて見たのは」と正答できたのも61・6%にとどまり、「追いかけられて見た」という誤答が目立った。唱歌「夏は来(き)ぬ」については、「夏が来ない」と逆の意味にとらえた学生が多く、正答率は47・8%と半数を割った。

 古文全体では、高校生の正答率より13・2ポイント〜23・9ポイント高く、一応大学生の面目は保った格好だったが、現代文では2問とも高校生の正答率を下回った。

 「日本の牛乳はこれほど腐りにくくていいのだろうか」という新聞コラムを読ませ、筆者がそう思った理由を尋ねた問題では、「何らかの加工をしていると思ったから」という趣旨の正答を導けたのは42・1%で、高校生の49・5%より低かった。

 島村主任研究員は、「古文は過去の受験勉強の知識で解答できても、高校時代より読書機会が減ったため現代文の読解力は落ちているのではないか」と話している。

(2005年9月18日 読売新聞)