生活程度「中の下」3割、減る「中の中」 電通総研調査

http://www.asahi.com/life/update/1204/003.html

生活程度「中の下」3割、減る「中の中」 電通総研調査
2005年12月04日18時13分


電通総研の価値観調査

 電通総研が5年に1度実施している「世界価値観調査」で、日本人の3割近くが、自分の生活程度は「中の下」と考えていることが分かった。最大多数の「中の中」は調査ごと減り続ける一方、「下」「中の上」「上」はいずれも5年前より増加した。日本人の生活意識の二極化傾向が進んでいるようだ。

 近く公表される調査結果によると、「中の中」と答えた人は全体の44.0%で、前回00年調査より0.3ポイント、90年調査と比べると12.3ポイント減った。代わりに「中の下」は00年と比べて3.8ポイント増えて28.5%に、「下」も1.9ポイント増えて8.6%になった。

 ただ、「自分は幸せ」と考えている人は全体の87.2%を占め、前回より0.7ポイント増えている。「生活に満足」という人も11.6ポイント増で過去最高の80.9%になった。同総研は「競争社会が厳しくなる一方で、さまざまな価値観をもって生活を楽しもうという傾向が進んでいる」と分析している。

 調査は世界60カ国の男女に対し5年に1度、生活や社会に関する価値観を尋ねており、今回で5回目。日本では1096人が郵送形式で答えた。