蓮實・山根編『成瀬巳喜男の世界へ』を読んでいる。

成瀬巳喜男の世界へ リュミエール叢書36

成瀬巳喜男の世界へ リュミエール叢書36

蓮實重彦の成瀬論「寡黙なるものの雄弁―戦後の成瀬巳喜男」は、小津論が小津を見るときに役に立ってしまうように役に立ってしまいそうな分析。見方を決めてしまいそうな。でも、いろいろなひとの成瀬論が集められている論集なので、全部読めばふくらみが出てくるんじゃないかなとも思う。いずれにせよ、いまBSでやっている成瀬の特集(とりあえず録画している)をまとめ見するときのレファラントになりそうな本。