『病院坂の首縊りの家』見た。

病院坂の首縊りの家 [DVD]

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いや、最初にジャズバンドのライブのシーンがあるのです、それが、かっこよすぎるのですよ。昭和26年が舞台なら、1951年、つまり、本場アメリカでいってもパーカーが現役でばりばり吹き込んでいたビバップの時代なわけで、ところがあのバンドの演奏は雰囲気的にもうちょっと後の時代の感じだと思うのですよ。まぁべつにそれはそれでかまわんといえばかまわんのですが。いやしかし、おなじようなズレの感じが、草刈正雄にあって、これも、かっこよすぎる。何に対してかっこよすぎるかというと、この金田一シリーズの雰囲気に対してかっこよすぎる。草刈が金田一探偵の助手として走り回っていると、これが『犬神家』と同じシリーズには見えない。「70年代映画っぽさ」がなくなってきているのかしら、と思わなくもないけれど、かといって、何が「70年代映画」で何が「80年代映画」なのか、はっきり言い分けられるわけでもない。草刈のフィルモグラフィーをjmdbで見てみても、70年代から活躍しているようだし。でもそれはそれとして、なんか、ズレた感じがしたですね。