体罰の「スーパーティーチャー」懲戒処分へ 京都市教委

http://www.asahi.com/edu/news/OSK200709190009.html

体罰の「スーパーティーチャー」懲戒処分へ 京都市教委
2007年09月19日
 生徒への体罰を繰り返していた京都市立高校の男性教諭(52)を、市教委が「高い指導力をもつスーパーティーチャー」に選んでいた問題で、市教委はこの教諭を近く懲戒処分にする方針を決めた。教諭は3月から病気休暇中で、今月20日付の退職届を出している。
 教諭はバレーボール部での指導実績から05年にスーパーティーチャーに選ばれた。一方で97〜01年に、生徒を殴るなどの体罰を3回繰り返し、市教委から注意処分などを受けていた。昨秋にもバレーボール部員2人に体罰を加えたが、市教委は「詳しい事情が聴けていない」として、懲戒処分を見送っていた。

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http://www.asahi.com/national/update/0915/OSK200709150079.html
体罰で厳重注意の教諭、スーパーティーチャーに 京都市
2007年09月15日23時58分
 10年前から生徒への体罰を繰り返し、京都市教委から厳重注意を受けていた市立高校の男性教諭(52)が、市が高い指導力をもつ教師を指定する「スーパーティーチャー」の1人に選ばれていたことがわかった。指定後の昨年秋にも新たな体罰をしていたが、市教委は処分をせず、スーパーティーチャーの指定も取り消されていない。教諭は今月に退職届を提出したが、体罰を黙認したともとれる市教委の姿勢が問われそうだ。
 市教委によると、男性教諭は93年にこの市立高に異動。バレーボール部顧問として、チームを府内のトップクラスに育てた。05年9月にはこの実績が買われ、国の中央教育審議会の答申に基づき、優れた技能や指導力を持つ教師を指定する市教委の「スーパーティーチャー」に選ばれた。
 一方で、教諭は97年9月〜01年7月に、生徒を殴ったり、暴行したりする体罰を3回繰り返し、市教委から注意処分などを受けていた。スーパーティーチャー指定後の昨年秋にも、バレーボール部員2人に体罰を加えていた。
 教諭は今年3月から病気休暇に入ったが、市教委は「詳しい事情が聞けていない」として、処分は見送っていた。
 教諭は今月14日に「一身上の都合」とする退職届を提出。市教委の清水稔之・教職員人事課長は「退職すれば事実関係は明らかにできない。生徒から事情を聴くつもりもない」として、不問に付す構えだ。