「大学9月入学」後押し 時期、学長が自由に

http://www.asahi.com/edu/news/TKY200709180200.html

「大学9月入学」後押し 時期、学長が自由に
2007年09月18日
 文部科学省は、大学の学年の始まりと終わりの時期を各学長が自由に決められるようにする。18日に開かれた中央教育審議会文部科学相の諮問機関)の部会で、学校教育法施行規則の改正案を示した。了承を経て12月下旬の施行をめざす。大学に限って「4月から3月まで」の原則をなくし、大学での9月入学の拡大を後押ししたい考えだ。
 学校の学年は、小中高校を含むすべての学校で「4月1日に始まり翌年3月31日に終わる」(施行規則)のが原則。99年には9月入学の推進を求める声を受けて規則が改正され、原則を維持したまま「学年の途中でも、学期の区分に従い、学生を入学・卒業させることができる」ようになった。
 これを受け、9月など4月以外での入学を導入した大学は、全体の2割に当たる150校余りに達した。ただ、実際に9月などに入学する学生の半数以上は海外からの留学生。企業などへの就職時期の中心が4月のため総数は伸び悩んでおり、05年度は学生全体の1%に満たない約1500人だった。最近は9月募集をやめる大学も相次いでいる。
 政府の教育再生会議は6月の第2次報告で、大学の国際化や多様化を進める狙いから「9月入学の大幅促進」を提言。その一環で、文科省に4月入学の原則を弾力化するよう求めていた。