本日の通勤のおとも。『階級社会』おもろかった。

階級社会 (講談社選書メチエ)

階級社会 (講談社選書メチエ)

橋本先生、マルクス主義社会学のかたで、学会でするどいことを言ってはった印象が強くて、あと目が笑ってないなあという印象が強くて、恐がっていて、この本も新刊平積みのときに買ってから1年間、目の前の本棚に並べながらスルーしていたのだけれど、読んでみたらすこぶるおもしろかった。
とにかく、「階層」などというなまぬるい言葉はつかわないのである。
現代日本を、「資本家階級」とか「労働者階級」とか「搾取」とかそういうことばで切りまくるという。それで説得力があっちゃうという。本気ですね。本気と書いてマジと読む、みたいな。
読みやすさの工夫もいろいろあって、マンガとか映画とか、東京の地勢図とか、そういうとこからおもしろく入って、そこから、フリーター問題とか女性の貧困化とか、しっかり目が行ってる感じ。
さっそく学生にもすすめた。